社会人ランナーに共通する悩みのひとつが「練習時間を確保できない」ことですよね。通勤には片道1時間以上かかるという場合、移動だけで往復2時間もかかるわけですから、トレーニング時間の確保は簡単ではありません。
だったら、その通勤時間をトレーニング時間に変えればいいのですが、自宅から職場まで10km以上離れていると走って通勤というのは、あまり現実的ではありません。週末に走って帰るくらいはできるかもしれませんが。
そこで、ここではもっと手軽にトレーニングできる、自転車通勤についてご紹介していきます。
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自転車通勤の目安は1時間以内
ときどき「毎日40kmを自転車通勤している」という人がいますが、こういう人はあまり参考になりません。いずれその領域に達するかもしれませんが、ランナーでも最初は通勤時間にかけられるのは1時間程度がいいところです。
1時間でどれくらい進めるかは、脚力や自転車の種類にもよりますが、15〜20km程度だと考えてください。日本人の平均通勤距離が約26kmと言われていますので、人によっては家から職場まで自転車で通うのは難しいかもしれません。
でも、そういう人でも15kmほど自転車移動し、駅近くの駐輪場に預けて電車に乗り換えることで問題は解決します。
まずは自宅から職場まで自転車で行けるかどうか、シミュレーションしてみましょう。以前はGoogle Mapでも自転車ルート検索ができていましたが、今はその機能が使えていないので、NAVITIMEの「自転車ルート検索」がおすすめです。
出発地点、到着地点を入力して、自転車の速度を選ぶと走行距離や到着時間の目安が表示されます。上の例ですと吉祥寺から新宿が12kmで、44分で到着できるというのがわかります。十分に自転車通勤できる距離ですよね。
電車なら15分で到着するのですが、家や職場から駅までの距離や電車の待ち時間などを考えると、意外と通勤時間は変わらなかったりします。それでいて足の筋肉も心肺機能も高められるわけですから、メリットしかありませんよね。
勤務先近くに駐輪場を確保しておこう
自転車通勤を決めるときにとても重要になるのが、職場近くに自転車を停められる場所があるのかどうかということです。いくら自転車通勤をしたくても、職場近くに駐輪場がないことには自転車で通うことはできません。
- 職場に置く
- 駅前の駐輪場を探す
基本的にはこのいずれかになるかと思います。それぞれのポイントを簡単にご紹介していきます。
職場に置く
理想は許可をもらって職場に置くことです。会社規模にもよりますが、職場によってはすでに駐輪場があり、自転車通勤の届け出を出すことで利用できることもありますし、小さな会社なら上司の判断でOKになることもあります。
ただ通勤費の問題が発生しますので、上司とよく相談してから決めるようにしましょう。自転車通勤になって通勤手当がなくなる場合、雨の日や飲み会がある日の電車通勤が自腹になってしまいます。
だからといって自転車通勤をしているのに電車通勤と申告して、通勤手当をもらうといったことはしないでくださいね。通勤中の事故などで後から問題になることもありますので、会社にはきちんと申請したうえで自転車通勤をしましょう。
そのときに、職場に置けるように交渉してみてください。
駅前の駐輪場を探す
職場に置くことができない場合には、駅前の駐輪場を借りましょう。駅前の駐輪場もNAVITIMEで検索できます。思わぬところに駐輪場があったりしますので、必ずチェックしておいてください。
ポイントは24時間体制であることと、監視カメラが設置されているということです。公共の駐輪場は自転車の窃盗が起きる可能性がありますので、監視カメラで防犯対策をしている駐輪場を選びましょう。
24時間使えるというのは必須ではありませんが、遅くまで残業したら駐輪場が閉まってしまったというのでは困ります。駐輪場の営業時間をチェックして、自分の就業時間に合った場所を選びましょう。
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自転車は通勤に適したものを選ぶ
自転車通勤できることがわかり、駐輪場も確保できそうになったら、いよいよ自転車の検討です。せっかく購入するのだから、トライアスロンなどにも使えるもの……といきたいところですが、価格も高くて盗難に合う可能性もあります。
自転車は通勤用だと割り切って、通勤に最適なものを選びましょう。通勤に適した自転車のポイントをまとめてみました。
- クロスタイプもしくはロードタイプ
- 泥除けがついている
- LEDライトがついている
- パンクしにくいタイヤ
- 軽量
- 低価格
自転車を見に行くと、タイヤが細くて泥除けがないモデルがかっこよく見えますが、これは通勤には適していません。泥除けがないと服が汚れてしまいますし、細いタイヤはパンクのリスクがあります。
このため、どうしてもダサい形にはなってしまいます。でも安全性を重視するというのが通勤用の自転車を選ぶときのポイントになります。そのうえで、12kg程度の軽量モデルで、価格も10万円以下が理想です。
自転車に10万円?と思うかもしれませんが、3年乗ると考えれば、1ヶ月あたり約2800円にしかなりません。もちろん安くていい自転車もありますが、安全性や乗りやすさと価格はある程度比例しますので、予算としてはそれくらいを考えておきましょう。
ちなみに、国は自転車通勤を推奨しており、通勤手当を自転車通勤導入に関する手引きで「日によって異なる交通手段を利用できるような支給額の設定が望まれます」としています。仮に毎月3,000円支給されれば自転車代は実質0円ということになります。このあたりも含めて交渉してみるといいでしょう。
通勤のための自転車「MULTIWAY700(マルチウェイ700)」
これから自転車を購入するという人のために、通勤におすすめの自転車を1台ご紹介しておきます。LOUIS GARNEAU(ルイガノ)の「MULTIWAY700(マルチウェイ700)」、自転車のあさひで販売されているモデルです。
スムースかつ確実に変速できるSHIMANO製SORAコンポーネントをベースに、フレーム素材には軽量な6061アルミニウムを採用しています。
- 昼夜問わず視認性の高い常時点灯式のLEDライト
- 耐パンク機能を追加したスモールブロックタイヤ
- アルミ製フェンダ(泥除け)ーを標準装備
安全性と走りやすさを兼ね備えた、通勤・通学からサイクリングレジャーまで、あらゆる用途に対応できる1台です。
サイズは3種類展開されますので、身長が低い人から高い人まで自分に合わせて選ぶことができます。価格も税抜ですが99,800円と10万円以下ですので、これから自転車を選ぶという人は、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょう。
名称 :MULTIWAY700
販売予定日 :2019年12月中旬
販売価格 : 99,800円(税抜本体価格)
カラー :LG MATTE KHAKI、LG MATTE GRAPHITE
サイズ :490mm(165-175cm)
510mm(170-180cm)
530mm(175-185cm)
変速 :SHIMANO SORA(9段変速)
重量 :12.5kg(510mm)
取扱い :全国のルイガノ取扱販売店
MULTIWAY700(マルチウェイ700)特設サイト
https://www.louisgarneausports.com/multiway700.html