
5月になって日差しが強くなってきましたが、この時期から気をつけたいのが紫外線です。5月は8月の次に紫外線が強い時期で、日中に走るランナーはきちんと対策をしておきたいところです。ただ、紫外線対策として日焼け止めを塗る人は多いのですが、サングラスは意外と少ないですよね。
「そんなに速くもないのにサングラスつけるのは恥ずかしい」というような声もあるようですが、目を守るという意味では5月の日中に走るならサングラスは必須のアイテムです。ここではその理由とおすすめのサングラスについてご紹介していきます。
5月は1年で2番目に紫外線が強い季節

上記のグラフは2019年のつくばで計測したUVインデックスです。8月の紫外線が強いのはわかると思いますが、5月の紫外線は意外だったのではないでしょうか?6月7月も紫外線は強いのですが、梅雨によって曇りや雨の日が多いため、5月のほうが紫外線が強いという測定結果になっています。
とはいえ5月の紫外線が強いのは事実で、5月から9月にかけては紫外線対策は必須です。下記グラフからもわかりますように、9時台から14時台までは紫外線が強いので、日中に走る場合にはできる限りサングラスなどの対策をしてもらいたいところです。

ちなみにWHOではUVインデックスが3以上のときはできるだけ日差しを避け、8以上では外出を控えるようにと具体的な対処法が示されています。そうなると5月の11〜13時はランニングを控えておくほうが安心です。
とはいえ紫外線が強いとなぜサングラスが必要なのか分からないかと納得できないかと思いますので、その理由を解説していきます。
紫外線が目に与える影響
専門家ではないので詳しい説明は省きますが、簡単に紫外線が目にどのような影響を与えるか、すでに広く知られている範囲内で解説します。
肌が紫外線に当たると日焼けするのと同じように、目も紫外線にさらされると同じようにダメージを受けます。具体的には角膜が炎症を起こしたり、水晶体のDNAが傷つけられると言われていて、この状態でさらに紫外線を浴びると、どんどんと角膜や水晶体にダメージが蓄積されていきます。
その結果、白内障などの大きなトラブルを引き起こすこともあります。
もちろん人間の目には紫外線から角膜や水晶体を守る機能が備わっています。ところが、その機能にも限度があり、長時間屋外で活動をすると、さすがに角膜を守ることができなくなり、ダメージを受けるというわけです。
また目から紫外線を取り入れると、脳がメラニンを生成するように司令を出すので、肌が黒くなることも知られています。いくら日焼け止めを塗ったり、長袖のシャツを着ても目が守られていないと日焼けをします。
さらには疲労物質が体内に生成されるため、疲れやすくなるということも分かっています。紫外線はビタミンDを生成するので、必ずしも悪いものではありませんが、目に入っていいことはほとんど何もありません。
紫外線対策のためのサングラスの選び方
なんとなくでも、ランニング中のサングラスの必要性がわかってもらえたかと思います。ではどんなサングラスを選べばいいのでしょう?
この答えは簡単です。UVカットされているサングラスなら何でもOKです。市販されているスポーツ用のサングラスなら、ほぼすべてUVカットされているので問題ありません。濃い色のサングラスを選ぶ必要もありません。サングラスの色とUVカットは関係ないので注意してください。
むしろUVカット機能のない黒いだけのサングラスはNGです。ファッション用のサングラスにそのようなものがありますのえ注意してください。Amazonなどで売られている安物のサングラスも信頼性に不安がありますので、できればそれなりのブランドのサングラス、もしくは眼鏡屋で売られているサングラスがおすすめです。
ランニングに使うものですので、軽量でブレにくいというのも重要です。現在はショップで試すということがしづらい環境ですので、SWANSやオークリーなどの専門店、もしくはアディダスやナイキなどのスポーツメーカーのサングラスを選んでおくことをおすすめします。
おすすめのランニング用サングラス
「適当に自分で選んで」と言われても困る人もいると思いますので、いくつかおすすめのサングラスをご紹介しておきます。
SWANS E-NOX EIGHT 8

わずか19gという軽量性を実現した「8の字」構造のテンプルが特長のサングラスで、フィット感も高いサングラスです。
価格:15,000~17,000円(税抜)
SWANS E-NOX NEURON 20’

通常のサングラスと違いテンプルがレンズの下側についているスタイルのサングラスです。MGC優勝の前田穂南選手も着用しているモデルで、ランニングの上下動でブレることの安定感が特長のサングラスです。
価格:16,000円
アディダス ADIZERO

アディダスのアディゼロはサイドの高さとノーズの調整ができるサングラスで、なおかつインナーフレームを購入することで度付きのサングラスにできます。普段は眼鏡を使っている人におすすめです。
価格:15,000〜18,000円
goodr

goodrは着用することでランニングがもっと楽しくなることをコンセプトに開発されたサングラスです。UV400と実用性もありながらスタイリッシュで、しかもリーズナブルな価格で注目されているアイテムです。
価格:3,700〜4,900円