アシックスの掲げる「#RunToFeel」といま走る意味

定期的にエクササイズを行っている世界12カ国の一般の方を対象に、アシックスが新型コロナウイルス感染症影響下におけるランニングに関する意識調査を実施しました。そこから見えてきたのは、多くの人が感染拡大以前よりも活発に運動しているということ。

そして、多くの人がランニングによって閉塞感から抜け出した気分になれるということです。それらの調査結果を踏まえて、この状況下でアシックスが掲げる「#RunToFeel」の意味と、わたしたちが走り続ける意味について離していこうと思います。

目次

アシックスの調査概要

まずはアシックスの調査についてその概要を見ていきましょう。

調査期間:2020年4月1日~5月31日
調査対象:定期的にエクササイズを行っている世界12カ国の男女
回答者数:14,000人
調査方法:インターネットによる調査

新型コロナウイルスが感染拡大している最中の調査で、世界中でなんと14,000人が回答しています。かなり大規模かつ信頼性のある調査結果が期待できます。

調査結果を見ると日本でも海外でもランニングにメリットがあることがわかりますが、日本においては「運動が精神面で役立った」という項目と「感染拡大前よりも活発にエクササイズしている」という項目が明らかに低くなっています。また頭をスッキリさせると感じている人も少なめです。

おそらくこれは、日本の緊急事態宣言の間に、ランナーに対する厳しい声が多くあったことが原因と考えられます。ランニングは健康維持にもいいこととはわかっているけど、走りに行った結果暴言を吐かれたり、SNSで叩かれたりしたことで、走ることでネガティブな結果が生み出されたためと想定できます。

この結果を受けてのケリー・マクゴニガル博士(スタンフォード大学 健康心理学者)のコメントを見ていきましょう。

世の中の多くの人々が新型コロナウイルス感染症拡大下においてもランニングをしているというのは、とても自然なことだと考えます。ランニングを行うことで、全身を使って自分自身を「前進」させていると実感できるからです。

現在のように制限の多い環境下でも、ランニングは多くの人々に直接的な身体の「自由」をもたらします。今回の調査結果からも、私たちはランニングがもたらすメリットを再認識する時期にあるのかもしれません。

日本と世界での結果があるにしても、多くの人がこのような状況下でも走ることが重要と考え、マラソン大会のようなイベントがなくても「走る」という行為そのものが素晴らしいことだと気づいたはずです。これらアフターコロナにおいて、ランニングの新しい切り口になる可能性があります。

アシックス「#RunToFeel」とは

アシックスはこの調査結果から、いま「走ること」の大切さが再認識し、ランナーが継続的なエクササイズをできるようにサポートする取り組みとして「#RunToFeel」を開始しました。

アシックスは「#RunToFeel」を通じて、ランニングで得られるものや、走っていてよかったことなどのエピソードをSNSで募集します。TwitterやInstagramで「#RunToFeel」と検索してみてください。世界中のランナーがこの地球上のどこかで走っているのを感じられるはずです。

また「ASICS Runkeeper」で、制限の多い環境下でも目標を持ちながら楽しくランニングができるチャレンジ企画を順次展開していきます。また、新規会員の方には、プレミアム機能を無料で体験できる特典なども用意しています。

アシックスユーザーもそうでない人も、ぜひこの機会に「#RunToFeel」を使ってランニングの投稿を行い、「ASICS Runkeeper」でチャレンジしてみましょう。

特設サイト
https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/run-to-feel

これから私たちランナーはどう走るべきなのか

すでに秋マラソンの多くが中止を発表しています。このままの流れですと冬マラソンも開催されないままシーズンが終わってしまう可能性があります。それでいて、日本ではランナーに対して好意的ではない感情を持った人がたくさんいます。

こういう状況で肩身の狭い思いをして走り続ける意味があるのか。

きっと多くのランナーがこの疑問を持ち続けることになるはずです。でも結論はいつだって「それでも走ろう」になるはずです。ランナーにとって走ることは人生であり、走っているから仕事も日々の生活も輝くわけです。

目標なんてなくてもいいんです。明日の自分のために今日も走る。その積み重ねです。それが健康維持にもつながりますし、充実感のある日常生活にもつながります。ただ、1つだけ以前とは変えなくてはいけないことがあります。

それが走らない人との調和です。

なぜランナーだけが気を使わなくてはいけないのか。そう考える人もいるかと思います。私も理不尽だとは思いますが、今回の新型コロナウイルスの感染拡大で一般の人がランナーに悪い印象を持ったことは事実で、それを変えていくには時間がかかります。

だからこそ、ぶつかり合わないように調和していくことが求められます。

難しいことはありません。河川敷や公園、歩道などで強引な追い抜きをしないこと。すれ違うときにはこちらが止まって道を譲ること。小さなことですが、日本ではまずランナーの印象を良くしていくことから始めなくてはいけません。

そのうえで、やはり走り続けること。辛くなったら「#RunToFeel」で検索して他のランナーたちの走りを見てみましょう。きっと刺激になるはずです。そして元気をもらったら、お返しに自分の写真もアップしましょう。上手な写真じゃなくってもいいですから。

そうやって自ら他のランナーと繋がっていくこと。新しい時代のランニングきっとその先にあります。ランナー同士で精神的に支え合いながら、前に進んでいきましょう。

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