7300万人のStravaアスリー トのデータから振り返る2020年

2020年も残すところあと僅かになってきました。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、ランニング業界がかつて直面したことのない問題や課題と向き合わされた1年でした。そんな1年を世界で7300万人が利用しているStravaのデータを利用して振り返ってみましょう。

マラソン大会がなくなって、ランニング業界はどうなったのか。世界中のランナーにどのような変化があったのかをご紹介していきます。2021年の方針を決めるために役立つデータもありますので、ぜひ次のステップに向かうための参考にしてください。

目次

増えていった競技者人口

新型コロナウイルスの感染拡大が問題視され始めたのが3月初旬です。新型コロナウイルスに対しての正しい情報が少ない状態でしたが、免疫力を高めることが重要だという情報が広まったことで、全世界でのアクティビティ数が一気に増えています。

日本でもランナーを見かけることも増え、通勤ランや自転車通勤をする人が増えたこともあり、下記のグラフのように波はあるものの夏場に向けて運動する人の数が増えていったのがわかります。さすがに夏場になると勢いは収まりましたが、それでもアクティビティ数は右肩上がりに増えています。

マラソン大会がないからモチベーションを保てないとしていたランナーもいたようですが、実際にはコツコツ走り続けていた人のほうが多く、ランニング業界は決して縮小化していません。むしろ新規で走り始める人もいて、部分的にではありますが活性化していたのがデータからわかります。

活発に活動したのは女性アスリート

ランナーを始めとするアスリートはコロナ禍でも活発に体を動かしていたようですが、その中でも顕著なのが女性アスリートのアクティビティ数です。世界で見ると18〜29歳までの女性のアクティビティ数の中央値が45.2%も増加し、日本では40代女性のアクティビティ数の中央値が9.5%も増えています。

数が増えて時間が減ったということはなく、1回のアクティビティの時間には変化が見られないため、単純にランニングをする回数が増えたことになります。これはテレワークが導入され、走る時間を確保しやすくなったことが原因のひとつとして考えられます。

また、女性は本能的に「体を動かさなくてはいけない」と感じ、自然とランニングやサイクリングなどが習慣化した可能性もあります。コロナ禍が落ち着いたら、マラソン大会に参加する女性ランナーの割合が増えているかもしれません。

クロストレーニングが活発に

2020年の特徴として、ランナーがウォーキングやサイクリングを行ったり、サイクリストがウォーキングやランニングを行うようになるなど、いつもと違うトレーニングをしている点が挙げられます。特にウォーキングのアクティビティの数が3倍も増えています。

ランニングやサイクリングは体に負荷をかけすぎるので、毎日長時間楽しむのには適していません。もっと負荷を軽くしつつ体を動かしたい。そう考えた人は自然と散歩などのウォーキングに時間を割くようになったのかもしれません。また時間が十分にあるということでクロストレーニングを導入した人もいるのでしょう。

外で走るのが難しいときには室内で筋トレなどを行ったり、持久力アップのために自転車通勤をしている人が増えたことがデータからわかります。実際に、世界的な自転車不足が起きており、2021年モデルが発売前に完売したという話もあります。

1つの競技だけに集中するのではなく、コロナ禍においては幅広いスポーツで体を動かすのがトレンドになっています。2021年はランニング以外の競技も行って、楽しみの幅を広げるのがいいかもしれません。

繋がることがモチベーションになる

Strava内にはクラブという機能があり、同じ目的を持ったランナーやサイクリストがグループを作って活動をしています。面白いことに、新型コロナウイルスの感染拡大中に、このクラブの数が大幅に増えていきました。クラブの数だけでなく、参加者数も増えています。

オンラインマラソンなどのイベントが開催されたのもありますが、リアルの世界で繋がりを持ちにくかったため、StravaというSNSであっても多くのライバルから刺激をもらいたいという思いが高まっていたのかもしれません。このことはランナーにとって「繋がり」が重要だということを示しています。

2021年も仲間と走ることは難しいかもしれませんが、どんな形であっても繋がれる場を用意することで、わたしたちはモチベーションを維持し続けることができます。まだStravaを使ったことがないというのであれば、ランニングのモチベーションを維持するために活用してみてはいかがでしょう。

励まし合い、競い合える環境がStravaにはあります。

実際にStravaを使っていますが、繋がっている人たちの挑戦を見ているだけで「自分もやらねば」という気持ちにさせられます。ちなみにRUNNING STREET 365のクラブもあります。小さなクラブですが、Stravaを使いはじめてどのクラブに入っていいのかわからないという人は、ぜひ参加してください。

Stravaをチェックする

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