第3回東海道五十七次ウルトラマラニックSTAGE1-2レポート

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今年で3回目の開催になる「東海道五十三次ウルトラマラニック」は今年から「東海道五十七次ウルトラマラニック」となり、東京から京都ではなく、さらにその先の大阪までのランニング&ウォーキングイベントになっています。

第2回の昨年も57次での開催だったのですが、今年から大会名を実際のコースである57次に合わせています。

57次を15ステージにわけ、1ヶ月に1度開催で、基本的に土日に2つのステージを移動します。

今年のスタート地点は中之島公会堂前の広場から。

ウォーキングの部(旅人)は10:00にスタート、ランニングの部(飛脚)は13:00スタートで、50人を超える参加者が、38km先の初日のゴールである男山レクリエーションセンターに向かいます。

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参加者は「コマ地図」と呼ばれるラリーで使われる特殊な地図を利用して、いくつかのチェックポイントを経由してゴールを目指します。

このコマ地図の存在が、「東海道五十七次ウルトラマラニック」を面白く、そして難しくしています。地図を読み間違えるとリカバリーするのにかなりの労力が必要になります。

完走、完歩のためには走力よりもコマ地図への適応が最も重要なポイントになります。

参加者の1人は14km地点のチェックポイントの手前でタイムオーバーでリタイアになりましたが、その地点で手元のGPSでの走行距離は20kmにも達していました。

特にスタート時は大阪の街を抜けるために複雑なコースどりをしていますので、その時点で迷っている人が多かったようです。

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ステージ1で参加者を苦しめたのが気温の上昇です。午前中の涼しい時間と日中の気温差が15℃以上あるため、日中の暑さに体が適応できず、脱水症状に近いような状態になる人が続出です。

江戸時代、東海道を歩く人たちは1日に40kmくらいは普通に歩いたと言われていますが、実際のところはどうなんでしょう。アスファルトの上と土の上では違うのかもしれませんし、江戸時代と今では気温の違いもあるのでしょう。

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そもそも暑い日はそんなにも移動しないのかもしれません。飛脚でもなければ、江戸時代の移動に「制限時間」はありませんし、迷うような道もなかったはずです。

それでも苦しい道のりゆえに、一緒になった人たちと距離が縮まるというのがこのイベント最大の魅力です。お互いを励まし合いながら、ときに引っ張り、ときに引っ張られ、ともにゴールを目指すわけですから仲間意識が高まります。

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ステージ1が終わったあとは男山レクリエーションセンターのコテージに宿泊なのですが、ともに夕食を食べ、お酒を飲みながら1日を振り返る。まだ初日ですからお互いにそれなりの距離感がありますが、最終の東京に近づくについて連帯感が大きくなります。

2日目のスタートはウォーキングが午前7時、ランニングが10時です。

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7時の地点では寒さを感じるほどの気温でしたが、結果的にこの気温から30℃以上になったことが参加者をまたしても苦しめます。

前日までにすでに40km近い移動をしているので、体のあちこちが痛くなっている人がほとんどです。2日連続で40km移動することはよく走るランナーでもあまり経験したことがない世界です。

それでも1日目よりも大きな集団となって動く人たちが増えています。

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第2チェックポイントは寺田屋のある伏見ですが、このチェックポイントでは宇治のお茶とお団子をもらえるのですが、他のチェックポイントでもその土地の美味しいものをエイドで食べることができるのも「東海道五十七次ウルトラマラニック」の楽しさの一つです。

美味しいものを食べた記憶は心の深いところに刻まれるようにできています。

そしてその記憶は東海度を歩いたという記憶へと結びつきます。参加者の心のなかにゆっくりと「東海道」が浸透していく。五十七次をすべて移動できたとき、東海道が自分のものになります。

とはいえ、高温の京都を走ったり歩いたりすることは決して楽なことではありません。

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そもそも力のない人だけでなく、走力が高い人でもちょっとしたコンディション不足で続々とリタイアしていきます。暑さへの準備がどこまでできていたかが大きく明暗を分けているように感じます。

来月からはさらに炎天下での開催になりますので、参加者にとっては厳しい環境になることが予想されます。

ただその苦しさがあるからこそ、それを乗り切ったときの達成感は大きなものになるはずです。

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「東海道五十七次ウルトラマラニック」はステージごとの参加が可能ですので、興味がある人はぜひ6月開催の第3&第4ステージへの参加を検討してみてください。

どうせなら最初からスタートしたいという人は、開催日までの週末に大阪から草津、京都から草津まで自分で歩いたり走ったりしておけば、第1ステージから参加している参加者に追いつくことができます。

第1ステージから参加できなかった人も、「後から追いかけた」というのもひとつのドラマになって、すぐに他の参加者と打ち解けられるはずです。

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もちろん、いきなり第3&第4ステージへの参加もOKです。

たまたま6月25日26日の予定が開いているという人は、東海道を歩いて見ませんか。参加費は2日間で2万4千円ですが、宿泊施設や充実した1日目の晩ごはんと2日目の朝ごはんがついています。

決して安くはありませんが、それだけの得られるものがあるイベントなのは間違いありません。

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草津宿から鈴鹿峠を超えるまでは日本の原風景が多く残っているステージになります。そのぶんお店などが少ないため、現代人にとっては東海道一の難所で、多くの人が東海道を歩くことを躊躇することになる区間でもあります。

ならば仲間と一緒に鈴鹿峠を超えてしまえばいいんです。

この区間のスポット参加でも十分に意味のある参加になりますので、次回6月開催のコースは、東海道を一生に一度でも歩いてみたい人におすすめです。そこから継続して参加するのかどうかは参加してから決めるとよいかと思います。

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