日本一早いマラソンレポート「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」

この記事はアディダス ジャパンに招待されたメディアという立場で記載しています。

暖冬だったはずの東京で気温3℃。小雨が降る寒さの中、5kmのロードレース「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」が、東京の中心に位置する明治神宮外苑エリアで開催されました。その名前からもわかりますようにアディダス ジャパンが主催となり、初心者から陸連登録選手まで幅広いランナーが参加するレースになります。

昨年に続いて2回目の開催となりましたが、残念ながら昨年は取材に行けず、今年はじめてアディダス ジャパンに招待されたメディア枠として参加してきました。この大会の特徴は都市型のロードレースということなのですが、実はそれ以上の個性を持ったイベントとなっています。そんな「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」についてレポートしていきます。

目次

ランニングレベルを問わず誰もが楽しめるイベント

ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024では、初めてマラソン大会に出場するという人のために、初チャレンジ枠(参加費無料枠)が用意されました。健康のためにランニングを始めたけど、自分がどれくらい走れるのかしりたくてレースに出たい。でも、本格的なマラソン大会は敷居が高く感じる。

そんな人にも気軽に走ってもらいたい、マラソンを始めるきっかけにしてもらいたい。ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024はそんな想いが込められたイベントなのですが、初心者限定のイベントというわけでもありません。

ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024には「ADIZERO 5K RACE」と「SUPERNOVA 5K RACE」の2種目が用意されているのですが、「ADIZERO 5K RACE」は日本陸連公認5kmレースとなっており、キロ3分を切るようなペースで走るランナーも参加しています。

「SUPERNOVA 5K RACE」は非公認レースで、一般のランナーはこちらに参加することになるのですが、こちらはキロ3分台で走るランナーから、完走目標のランナーまで幅広くエントリーしています。全体で見ると初めてのレースという人の割合がかなり多め。

どれくらい多いかというと、ゼッケンに付いていた計測チップをレース前に外してしまう人が続出し、「チップを取らないでください」とアナウンスされるくらい。初々しいランナーが多いレースですが、だからこそ短い距離のロードレースにありがちなピリピリした空気感もありません。

ちなみにアディダス ジャパンのイベントですが、ランニングシューズもウェアもアディダス製でなくてはいけないということはなく、それぞれ普段使っているシューズやウェアで参加しています。ただ、アディダスのシューズを貸出していたので、それを履いて走っていた方もいたようです。

冷たい雨?走ってみるとベストコンディションだった

「SUPERNOVA 5K RACE」は5組にわかれて実施されるので、1組ごとの参加人数はそれほど多くありません。私が参加した2組は345人がエントリーしており、全体での参加者数は1263名。スタートエリアはかなり余裕があり、速い人が自然と前に集まるので渋滞もほとんどありません。

気温は約3℃とのことで、朝から小雨が降り続く少し残念なコンディション。ただオープニングセレモニーでゲストの岩出玲亜選手が「風がないから自己ベストを狙える」と言っていたように、待機しているときもそこまで寒くなく、走り出すとまさにベストコンディション。

路面が濡れているのが少し気になるかと思いましたが、アディダス ジャパンに提供していただいたSUPERNOVA RISE(近いうちにレビュー記事を公開する予定です)のグリップ力が高かったのもあり、路面もほとんど気にならず。

日本陸連公認5kmレースの「ADIZERO 5K RACE」は神宮外苑の外側コースを3周し、絵画館前でフィニッシュ。「SUPERNOVA 5K RACE」は絵画館前がスタート・フィニッシュエリアになっていて、1周1kmのコースを5周します。

周回コースが苦手という人もいるかもしれませんが、1周1kmで5kmなら走るたびにいろいろな景色が目に入ってきますし、先頭のランナーも後方のランナーに追いつけるので、目標を持って走れるといったメリットもあります。ただ「これ晴れてたら最高だったのに」と思ったのはここだけの話し。

その場合は暑さにやられそうな気もしますが、こういうイベント色の強いレースはやっぱり青空がよく似合います。晴れていれば応援する人も増えるので盛り上がりますし。とはいえ、天気だけはコントロールできないので、「走りに集中できるベストコンディションだった」ということで。

それぞれがベストを尽くし走ることを純粋に楽しめる

個人的には5kmのレースがもっと増えたらいいのになと思っています。それも「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」のように何組かにわけて数百人くらいで周回コースを走るのが理想です。5kmというのは本気で走ればフィニッシュ後に倒れてしまいそうなくらい心肺機能に負荷をかけられます。

一方でこれまでマラソン大会に出たことのない人でも、安心して走れる距離でもあります。私のマラソンデビューは10kmでしたが、10kmも走れるのか当日まで不安でいっぱいだったのを覚えています。5kmなら初心者でも普段から走っている距離なので走りきれないという不安はありません。

もちろんシリアスランナーでなくても、初心者ランナーでなくても、自分の限界に挑戦するという意味で5kmというのは理想の距離になります。そして「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」は完全にフラットなコースを走るのでペースが安定しやすく、狙い通りのレースにできます。

5kmのロードレースでフラットなコースというのは意外と難しく、河川敷などを除くと多少なりともアップダウンがあり、それによってペースが崩れてしまう人もいます。でも東京のど真ん中に位置する神宮外苑のコースならその心配がありません。

また、周回コースなので応援をしやすいというメリットもあります。あいにくの天気でしたが、スタートエリア周辺は多くの人が声援を送ってくれました。さらにイベント最後に行われた、学生ランナーを中心とした招待選手によるレースでは沿道を多くの大学駅伝ファンが駆けつけました。

招待選手はアディダス ジャパンがサポートする学校の選手が揃いましたが、公式戦のような近寄りがたい雰囲気ではなく、むしろ学生らしい笑顔が溢れているように感じました。きっと彼らにとっても純粋に走る楽しさを感じられるレースだったのでしょう。

アディダスのシューズを履いてレースデビューしてみよう

アディダス ジャパンが主催するイベントではあるけど、アディダスのシューズでなくても出場できるとお伝えしましたが、これから参加するという人はぜひアディダスのシューズを履いて走ってみてもらいたいところです。

わざわざシューズを購入する必要はありません。今年のアディダスブースでは「Adizero Takumi Sen」の最新モデルから発売されたばかりのSUPERNOVAシリーズまで貸し出しを行っており、気になるシューズを借りてレースを走れます。

ランニングシューズは実際に走ってみないと自分に合うかどうかがわかりにくいアイテムで、それもレースという自分の限界を超えていこうという環境でこそ、自分との相性がわかります。5kmで自己ベスト更新を狙うならいつものシューズがおすすめですが、自分に合う1足を探しているなら借りて走るのがおすすめ。

大前提として来年も開催されればということになりますが、たとえば自分のレース前に試し履きして1kmくらい走り、フィーリングの良かったシューズでレースを走ってみる。気に入ったら帰りにダウンジョグをしながらアディダス ブランドセンター原宿まで走っていって、購入するなんてこともできます。

いずれにしても「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」はレースデビューに適したイベントなのは間違いありません。速い人もそうでない人も本格的な5kmのロードレース(完走メダルをもらえる!)を自分のペースで楽しめて、しかもアクセスもしやすい都心での開催。それだけでも参加する理由としては十分です。

メディアとして参加しましたが、1人のランナーとしてとても満足度の高い1日となりました。できることなら来年以降も継続開催されて、たくさんの人がマラソンデビューを果たし、たくさんの人が自己ベスト更新を達成するイベントとして定着していくことを願っています。

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