さいたま国際マラソンの翌週、埼玉では上尾マラソンと戸田マラソンin彩湖のふたつの大会が開催されました。こういうところが埼玉がひとつになれないところかもしれませんが、上尾マラソンも戸田マラソンも埼玉では人気の高いマラソン大会です。
RUNNING STREET 365は、戸田マラソンin彩湖に参加して取材を行いました。そして戸田マラソンin彩湖は想定していたよりもはるかに素敵なマラソン大会でした。この大会に合わせて開催された、地元埼玉のフタバスポーツさんのランニングクリニックにも参加してきましたのでそれも含めてレポートします。
戸田マラソンin彩湖2016の会場は彩湖になります。アクセスはシャトルバスが基本で北戸田駅からのシャトルバスに乗り込むことになります。ただ、このシャトルバスは本数がとても多いためそれほどストレスなく会場入りすることができます。
会場に着いて彩湖の土手に上がった瞬間から感じる「これは素敵な大会に違いない」という雰囲気が濃霧の向こう側から伝わってきます。
戸田マラソンin彩湖は2km、5km、10km、ハーフマラソンそしてファミリーランの5種目で開催されます。その中でも人気が高いのがハーフマラソンですが、他の種目にもまんべんなく参加者がいて、それぞれの種目を楽しんでいます。
フタバスポーツのランニングクリニックはそれぞれの種目前に行われ、今回は10kmとハーフマラソンの前に開催されました。それぞれ初めて10kmやハーフマラソンに挑戦される方が走る前に知っておきたいことを紹介したり、完走のための基本的なアドバイスをしてもらえます。
このようなクリニックは初心者にとってはかなり有益なクリニックになります。実績のあるベテランランナーさんが、ランナーのスタート前の緊張をしっかりほぐしてくれます。
こういうクリニックが増えいくと初めてマラソンを走る人たちが自信を持ってマラソンに挑戦できるのではないかと思います。もし埼玉県のマラソン大会に参加する場合は、エントリー後でもフタバスポーツののサイトを訪問して、クリニックの開催がないかチェックして下さい。
中級以上のランナーでもみんなでアップをするという楽しさを実感することが出来ます。初心者から中級者まではこのようなクリニックに積極的に参加してみて下さい。スタート前に孤立することなく精神的に落ち着いた状態でスタートラインに立つことができます。
スタート前に孤立しないということはさらにスタート直後の走りにプラスの影響を与えます。ストイックに自分を追求したい人は別ですが、そうでないならマラソン大会当日のクリニックおすすめです。
話は戻って戸田マラソンin彩湖。この大会の最大の魅力はその鮮やかな景色になります。10kmスタートの時点では前日の雨の影響もあり、数十m先も見えないほどの霧だったのですが徐々に晴れていき、最終的にはハーフマラソンのランナーが暑さを感じるほどの気温に上がり、見事な紅葉がランナーを迎えます。
さいたま国際マラソンの無機質な景色とは正反対の景色の中、ランナーは駆け抜けることになります。声援を受けられるのはスタート直後とゴール周辺だけ。あとはひたすら自分との戦いですが、上手にコースの折り返し地点を設定することでランナーが孤立することなく、多くのランナーとすれ違うことができます。
戸田マラソンin彩湖の参加人数が足りずにエントリー締め切りを延期しましたが、誤解を恐れずにはっきりいえば、さいたま国際マラソンに出るよりは戸田マラソンin彩湖に参加するほうが、間違いなく走ることの楽しさを感じることができます。
自然の中を駆け抜ける心地よさは、大都市マラソンにはない爽快感があります、しかも都会ではめったに味わうことができない秋の景色が目の前に広がります。これほどまでに美しい景色の中を駆け抜けることができる大会はそうそう多くはありません。
マラソンというとフルマラソンばかりイメージしがちですが、5kmや10kmそしてハーフマラソンだってマラソン大会です。フルマラソンばかり走っていると、短い距離のマラソン大会を見逃しがちですが、戸田マラソンin彩湖はフルマラソンの調整を兼ねてでもいいので、ぜひ走ってもらいたい大会です。
戸田マラソンin彩湖にはフルマラソンの種目がありませんし、ハーフマラソンは2周の周回コースですので、単純に走るとなるともっと魅力的な大会はいくらでもあります。ただ、大会の総合点として考えたときは戸田マラソンin彩湖に勝るマラソン大会はそうそうありません。
家族連れが親子マラソンを楽しむこともできる緩さがありつつも、上位のランナーの力強い走りを目の前に見ることができます。
そんな緩さがちょうどいい。そう感じるランナーは少なくないはずです。幾つか出ていた出店には行列ができるほど利用率が高く、価格も低価格で利用しやすい価格設定になっています。
走り終えたお父さんが娘や息子と仲良く食事をしている光景を、会場のあちこちで見ることができます。とはいえ天気次第で大会の評価は大きく代わります。たまたま今年は天気も良かったことで、まずまずの評価になったのかもしれません。
それでもボランティアの人たちの一生懸命さや、会場で見られる小さな気遣いの数々が参加者の心にポジティブなイメージを与えたようにも感じます。その感覚が「また来たい」という結果につながります。
最近のマラソン大会にはその「また来たい」と思ってもらおうという感覚がだいぶ少なくなっているように感じます。とにかくそつなく開催できればいいやというローリスクローリターンの思考では、この先のマラソン大会群雄割拠時代を生き抜いていくことができません。
また来たいと思ってももらうためにはマラソン大会の運営側としても積極的に攻める必要があります。
その攻め方の姿勢として戸田マラソンin彩湖の面白いのが、見えにくい場所を徹底してしっかりさせているということです。このタイプの努力はとても見えにくいもので、周りにもなかなか評価されないことですが、継続することで必ず正しい評価を受けることになります。
コースは多少のアップダウンはありますが、全体的にはフラットで走りやすいコースです。そしてレース後の飲食エリアでは美味しそうなお店はいくつもあり、出店エリアでは低価格でランニンググッズの販売をしています。
ちょっとした街のお祭りの雰囲気があるマラソン大会。それが戸田マラソンin彩湖です。
戸田マラソンin彩湖は運営もしっかりしてて、非常に素晴らしい大会です。アクセスのしにくさがひとつのネックになりますが、十分な台数のバスを確保しされていますので、アクセスに関して心配する必要はありません。
もし関東周辺でハーフマラソンを探しているのであれば戸田マラソンin彩湖は間違いなくおすすめの大会になります。気持ちいい自然の中を走るのが好きなランナーにはとくにおすすめですので、戸田マラソンin彩湖の参加を検討してみて下さい。
もしエントリーしたときはフタバスポーツさんのランニングクリニックも受けてみるといいですよ。最近いまいち結果が出ていないというランナーさんは、ぜひフタバスポーツのランニングクリニックを受けてみましょう。
フタバスポーツHP:http://www.futaba-sp.com
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