あべのハルカスの1610段の階段を誰よりも速く駆け上がることを競うハルカススカイラン。この連載では、RUNNING STREET 365の代表でもあるハダシスト重松がハルカススカイラン10分台での完走を目指すという挑戦の過程をお伝えしています。
9月に入り、本格的な階段練習を始めました。
家から10km走ると丹沢にある大山の入り口に行けます。この大山の入口から阿夫利神社の下社までの約1.6kmが急な上りになっていて、最初は整備された階段、その後は岩場に近い階段があり、そこを駆け上がるトレーニングをメニューに追加しました。
このコースは全国的な人気を誇る大山登山マラソンとほぼ重なります。登り基調のロードを数キロ走って、疲労が溜まっている状態でのトレイルの上りですので、大山登山マラソンの後半では、多くのランナーが撃沈して走れなくなります。
そんなコースでの上り練習ですので、かなりの負荷が足にかかるのが分かります。初めて走ったときには、何度も足が止まってしまいましたが、人間というのは不思議なもので、2回目にはすでに慣れて、ノンストップで上がり切ることができました。
ただ、タイムとしては納得できるものではなく、途中からは歩きも入りましたので、ここからは歩く時間をいかに短くするかが重要になります。
ハルカススカイランも、ほとんどの人が後半に歩くことになります。前半のオーバーペースがその最大の原因ですが、ゆっくりのペースで入れば大丈夫かと言うとそうでもありません。
やはり1610段に耐えられるだけの筋持久力を付けておく必要があります。
その点、大山のトレーニングコースは現時点で23分くらいかけて上りますので、ハルカススカイランよりも負荷は大きくなります。本番よりも高い負荷に慣れておけば、それだけ耐えられる時間が長くなります。
ただ、ハルカススカイランの階段は規則正しい配列で、無駄な筋肉を使う必要がありませんが、大山のトレーニングコースは岩場を登ったりもしますので、本来必要のない筋肉まで付いてしまいます。
このため、10月以降にはもっときれいな階段で練習をしたいところですが、400段以上はないと意味がありませんので悩ましいところです。しかも比較的近所になければ意味がありません。
これまでのトレーニングで、階段と上り坂はまったく違うものだということが分かっていますので、坂道トレーニングではいけません。階段のための練習は階段でするしかありません。
効率的な身体の使い方や体重移動。そういうものは階段を走って体に染み込ませなくてはいけません。それくらいのレベルにならないと、ハルカススカイランを10分台で駆け上がることはできません。
ただ、まずはできることから。いきなり完璧を求めても上手くいかないのはマラソンでも人生でも同じこと。
9月中は1週間に1回は大山のトレーニングコースを走り、できることなら20分以内に駆け上がれるようになるのが現時点での目標です。歩くことなく最後まで走れることができれば難しいタイムではありません。
それと合わせて、階段コースを探さなくてはいけません。山の近くで暮らしていますので、おそらく探せばそれなりの階段は見つかるはずです。いくつかの登山口を調べてみて、最適なトレーニングコースを9月中に見つけたいと思います。
ハルカススカイランまではあと1.5ヶ月になりました。
凡人が徹底的に鍛えたらどこまで強くなれるのか。その答えはもうすぐ出ます。10分台は無謀な挑戦なのか、それともその先の世界を見ることができるのか。
ここから筋力アップなどは望めませんし、ここから出来ることは階段への適応と体重を落とすことだけ。10月に入ったら本格的な減量も始めてベストのコンディションでスタートラインに立ちます。
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