HARUKAS SKYRUN。ただひたすら階段を駆け上がるだけの大会です。速い人なら10分に満たない時間で終わってしまうこのレースには、マラソンにはない出し切った感があります。
この10分という短い時間ですべてを出し切る。このレースで結果を出すには、マラソンとは違った体づくりが必要になります。
・10分ですべてを出し切る集中力
・階段で疲弊しない筋力
過去に2レース、取材を含めると4回もあべのハルカスを駆け上がった私の経験ですが、いい記録を出すにはこの2点がとても重要になります。
マラソン選手はあまり集中力を高めることはしません。数時間も集中し続けるのは難しいことですので、むしろできるだけリラックスすることを重視します。ところろが階段垂直マラソンは10分ですので、集中力が鍵を握ります。
とはいえ、いきなり集中力を高めようとしてもそれはできません。練習から10分の集中を経験させる必要があります。例えば10分間の坂道ランや、10分間をベースとしたインターバルなどです。
この練習はとても重要ですが、実際にはまだ取り組んでいません。いま取り組んでいるのは「階段で疲弊しない筋力」です。正確には筋持久力と言ったほうがいいかもしれません。
ハルカススカイランで上位に入る選手でも、1610段のどこから歩くことがあります。逆に言えば、歩かずに走りきれば10分というタイムを出せるということになります。いま行っているのはそのための足作りです。
1段を0.37秒で駆け上がるスピードと、それを継続する力。
実際には階段に踊り場がありますので、1段をもっと早く上がらなくてはいけませんし、さらに1段飛ばしで走らなければ、いいタイムは出ません。1610段ですが実際のところは805段。ただし、1段飛ばしは足をかなり消耗します。
ハルカススカイランのような階段垂直マラソンと、ランニングの最大の違いは、地面を蹴ることができるかどうかというところにあります。ランニングは地面を蹴ってスピードを稼げますが、階段垂直マラソンは地面を踏むこむ必要があります。
「タッタッタッ」と進めるのがランニングで、「グッグッグッ」と上がるのが階段垂直マラソンです。こうなってくると使う筋肉が変わってきます。いくらランニングで追い込む練習をしていても、階段ではあまり役に立ちません。
もちろん心肺機能という意味では、インターバルやペース走など役に立ちますが、それだけで勝てないのがハルカススカイランです。
実際にハルカススカイランの上位に入るような選手の多くは、トレイルランニングのバーティカルを得意とする人が中心です。その選手たちはロードでもそれなりには速く走れますが、ロード専門の人たちほどではありません。
13分台の記録しか出せていない私が、10分を目標にするには、まずは階段を上がれる体づくりをしていく必要があります。
・トレラン
・ジャンプ練習
現在取り組み始めているのがこの2点です。幸い、私の家から5分走れば丹沢の入り口があります。万里の長城マラソンの日本事務局をしている関係もあり、先週の土曜日から練習会という名目で大山トレランを開始しました。
それに加えて、1歩の力を付けるために片足ジャンプを練習に取り込み、その2つの効果で、現在絶賛全身筋肉痛でです。毎朝30分のジョグをしていますが、いつもよりも1km以上短い距離しか進めないくらい体全体が傷んでいます。
でも、この痛みがハルカススカイランでの結果につながると思えば、心地いい痛みです。この痛みが出なくなるまで、しっかり体づくりを行って、次のステップに向かいたいと思います。
ちなみに万里の長城マラソン練習会は、大会に出場しない人でも参加できますので、興味がある人はぜひ申し込みしてください。トレランをやってみたいという初心者でも大歓迎です。
万里の長城マラソン練習会
http://greatwallrun.com/information/2343/
また、ハルカススカイランの姉妹レースとも言える、名古屋のミッドランドスクエア『MIDLAND CHARITY SKYRUN』のエントリーも引き続き行われています。エントリー締切は4月15日。豪華ゲスト陣も発表され、盛り上がること間違いない大会です。
スケジュールが合うという人は、ぜひミッドランドスクエアを駆け上がって、階段垂直マラソンの魅力を肌で感じてみてください。
MIDLAND CHARITY SKYRUN | |
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開催日 | 2018年4月30日 |
開催場所 | 愛知県名古屋市 |
受付会場 | ミッドランドスクエア |
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