使い分けは必要?ランニングシューズは何足用意するべきか

トップランナーの多くが、ランニングシューズを練習メニューごとに使い分けているのはみなさんも知っているかと思います。スピード練習ではレース用の薄くて軽いシューズを履き、疲労抜きのジョグではクッション性の高いシューズを選ぶなど、目的にあったシューズを履いています。

それでは私たち市民ランナーの場合は、シューズを使い分ける必要があるのでしょうか?そしてランニングシューズは何足用意するべきなのでしょう?

ランニングシューズは1足でいいという考え方

ほとんどのランナーさんは、ランニングシューズは1足しか持っていないのではないでしょうか。ランニングシューズは消耗品ですので、お小遣い制のランナーさんはとても何足も購入できないという理由が最も大きいかと思います。

そういう懐事情は別として、練習で履くシューズとレースで履くシューズは同じものであるべきという考え方もあります。レースだからといっていきなり普段履いていない軽量シューズを履くと、ケガをする可能性もあります。

私もこのレース用のシューズという考え方にはあまり賛同しません。レース用のシューズであっても練習でもきちんと履いて、シューズに慣れておく必要はあります。でも、ランニングシューズ1足だけというのもあまりおすすめしません。

もしあなたが、記録にこだわらないというのであれば、もちろん1足で十分です。普段履いているシューズのまま、スタートラインに立つのが理想です。普段の練習の成果を発揮するためには練習通りのシューズは履くのが1番です。

また、記録を狙うにしてもサブ4くらいであれば、練習で履いているシューズでまったく問題ありません。

そうではなく、1分1秒を削りたいというのであれば、やはりランニングシューズは使い分けが必要です。なぜ使い分けが必要なのかについて次章で詳しく説明していきます。

ポイント練習とリカバリーランで走り方が違う

常に自己ベスト更新を狙うようなアスリートタイプのランナーさんの場合は、練習メニューに強弱を付けているかと思います。超回復の理論からすると、ポイント練習のあと2日間はリカバリーを意識した練習になります。

例えばポイント練習でインターバルをしたら、翌日には疲労がかなり溜まっている状態ですので、足がケガをしやすい状態になっています。そういうときにレース用のシューズを履くと、軽く走ってもケガをする可能性があります。

ポイント練習では前足部で地面を蹴ったり押し出したりしていると思いますが、リカバリーランの場合は、前足部に力を入れませんので、比較的フラット、踵部をしっかりと地面に付けて走ることになります。

ランニングシューズは、それぞれ最適な着地ポイントというものがあり、それを意識したシューズづくりが行われています。

ナイキのヴェイパーフライ4%や、アディダスのサブ2シューズはフォアフット着地ですが、ナイキのペガサスやアディダスのウルトラブーストなどは踵部で着地するように作られています。

前者はレースに向いているシューズで、後者はリカバリーランに向いていシューズです。このように、用途に合わせてシューズを選ぶことで、よりその効果を活かしやすくなります。

「自分はフォアフット着地だから」というランナーでもスピード練習とジョグでは着地する場所が必ずしも同じというわけではありません。自分がどのような着地をするのかを確認して、それに合わせたシューズを選ぶのが理想です。

ランニングシューズは何足用意すべき?

ランニングシューズの使い分けを意識するようになると、今度は何足用意すべきかで悩むことになります。キロ3分台で追い込むとき、ジョグのとき、その中間強度の練習のとき、それぞれシューズを用意したほうがいいのでしょうか?

理想をいえば、その問いに対する答えは「YES」ということになります。

ランナーにとって足は何よりも大切なものです。長く走り続けたいのであれば、足を守るためにも、少なくとも3種類くらいを使い分けるのが理想です。そこから考えると3足は必要になるということです。

そんなお金はないという人もいますが、3足用意すればシューズは3倍長持ちします。そう考えると金銭面での問題はそれほど多くないはずです。最新のシューズではなく型遅れならかなり安く購入できます。

きちんとリカバリーを意識した練習をしているのであれば、それも含めて3種類以上のランニングシューズを用意しましょう。

それでも3足はやっぱり無理だという人なら2足でもかまいません。これは自分の足への投資であり保険でもあります。用途にあっていないシューズを履いてケガをしたら、通院費だってかかります。その通院費でシューズを1足くらい買えますよね。

自分の健康を守るため、足をベストの状態に保つためにもランニングシューズは2〜3足用意してください。

裸足で走るという選択肢

実はこれを書いている私は普段の練習の9割近くを裸足で走っています。近くの公園にウレタンで柔らかい路面のコースがあるためですが、アスファルト路面でも私は裸足で走ります(夏の日中はさすがにシューズを履きますが)。

裸足で走るとケガをしにくいと言われていますが、裸足でも追い込む練習をやりすぎると当たり前のようにケガをします。でも、きちんと強度を付けて行えば、シューズ同様にケガのリスクを減らすことができます。

しかも、シューズを使い分けるように裸足を使い分ける必要はありません。どんな走りをしても、それに対応するのはランニングシューズではなく自分の足です。

裸足ランニングというのは独学で始めるにはややハードルが高いかもしれませんが、例えばリカバリーランだけでも裸足にしておけば、使い分けシューズの1足減らすことができます。

リカバリーランくらいのゆっくりランなら独学で始めても、ケガをする確率は下がりますし、リカバリー効果がさらに高まることも期待できます。積極的なおすすめはしませんが、そういう選択肢があるということを頭の片隅にでも入れておいてください。


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