日本一早いマラソンレポート「台北マラソン2017」

台湾を旅行先に選ぶ日本人がここ数年で増えています。その流れもあってか、今年の台北マラソンはRUNNETからの申し込みができるようになりました。

これまでは抽選でしか出られなかった大会が、日本人枠だけ先着順で用意されています。日本人がいかに優遇されているかがわかります。

ただし、RUNNETからの申込みの場合は、抽選と比べて1万円近く高くなります。RUNNETが決めたことか、台北マラソンが決めたことかは分かりませんが、これに関しては賛否別れるかと思います。

ただし、日本人ランナーが気軽に参加できるようになっただけでも嬉しいことです。台北マラソンのホームページも日本語対応しています。そういうところからも歓迎を受けていることがわかります。

反対に、日本のマラソン大会を走る台湾人がかなり増えているのは、ランナーのみなさんが一番実感しているかもしれません。大会によっては台湾人枠が用意されていることもあります。

マラソンに国境はない。それは理想かもしれませんが、現実もゆっくりと時間をかけながら、違う国で生まれ育ったランナー同士が繋がっています。

今年の台北マラソンは雨。台北は1年のうち1/3近く雨が降ります。南国というイメージがあるかもしれませんが、意外と雨の日が多い地域のひとつです。

前日から雨が降っていたのですが、この段階では雨は問題ありませんでした。小雨な上に、気温が19℃くらいあったので、ちょうどいい雨でした。

ところが前日の夕方から気温がぐっと下がり、スタート時の気温は11℃くらいでしょうか。気温よりも冷たい風が気になります。

それでもフルマラソンには7000人、ハーフマラソンには2万人のランナーが参加します。そのランナーたちに悲壮感はありません。かといって特別に高揚しているという感じもありません。

マラソンを走ることは日常ではないものの、特別すぎないという感じでの向き合い方。シリアスになりすぎる日本人とは少し違うメンタリティを持っているのでしょう。

また台湾人のランナーは日本人と比べると、平均年齢が若いように感じます。日本では1970年代にジョギングブームが起こったことで、比較的年齢の高いところにランナー人口がたくさんいます。

台湾はそのジョギングブームがなかったこともあり、現在のマラソンブームでは、熱狂しやすい若い世代が目立つという結果になっているのでしょう。

どちらが良いというのではなく、そういう違いを感じられるのが海外マラソンの楽しみのひとつです。日本のようにしっかりとした運営がされていない大会も世界中にいくつもあります。

そういう意味では台北マラソンは、日本のマラソン大会に出ているのとそれほど変わらない感覚で出ることができます。しっかりとした運営がありますが、すべてが厳しすぎるのではなく、「これくらいいいか」という柔軟性もあります。

スタート時間は6時半。この時間に合わせるように地下鉄は臨時ダイヤで動いています。この時間に始まるのは、もちろん晴れた場合に気温が上がりすぎるためです。

昨年は晴天に恵まれた結果、脱水状態になるランナーが大勢いました。最高気温が20℃を超えることも珍しくないのが台北マラソンです。そういう意味では、今年は記録を出しやすいコンディションだっかたかもしれません。

コースは高低差がほとんどありません。高速道路のある高架への上りと下り、そしてゴール手前の地下トンネルへの下りと上り。それを除けばほとんどフラットです。

沿道の声援はスタート・ゴール地点を除けばかなり少なく、東京マラソンのような賑やかさを期待した人はちょっとがっかりするかもしれません。

それでも応援できるポイントに先回りして、一生懸命に声を出してくれる人もいます。日本人だとわかると日本語で応援してくれる人もいます。

反対にこちらが「加油!」と中国語で応援するよりも、日本語で「頑張って!」というほうが台湾人ランナーの反応がいいのが面白いところです。

台湾では驚くほど多くの人が日本語を話せます。そして「頑張って」「頑張れ」くらいの日本語はほとんどのランナーが知っています。日本人が日本語で応援してくれる。それを楽しんでくれる人がたくさんいます。

正直なところ、走ることだけに関して言えば、日本国内のほうが魅力的な大会はいくつもあります。でも、海外マラソンには海外マラソンにしかない魅力があります。

国内では考えられないようなトラブルが発生することもありますし、思わぬ出会いが待っていることもあります。思い通りにいかないから記憶に残る。これが海外マラソンの魅力です。

そして台北マラソンは、日本人にとって最も参加しやすい海外マラソンです。ホノルルマラソンの人気が依然として高いのですが、ホノルルマラソンに参加するには数十万円の予算が必要です。

ところが台北マラソンなら、すべて込みで10万円も必要ありません。土日だけで行けないこともありません。もったいないので、月曜日有給にして2泊はしたいところですが。

マラソンは大変ですが、台湾には美味しい料理がいっぱいあります。日本人が忘れてはいけない歴史もあります。そして何よりもフレンドリーな台湾人がいます。

これだけで、初めて走る海外マラソンとしては、十分すぎるのではないでしょうか?

おそらく1度台北マラソンを走った人の多くは「来年も走ろう」となるでしょう。いや、半数くらいは「来年はハーフマラソンでいいかな」と思うでしょうが、それはそれでいいと思います。

日本ではフルマラソンだけが認められているところがありますが、台北マラソンの参加者数からも分かるように、海外ではフルマラソンよりもハーフマラソンが主流です。

だって、レースを走った翌日も働くわけですし、レースを走った翌日も走りたいじゃないですか。フルマラソンですと疲労が溜まりすぎてしまいます。

もちろんフルマラソンを余裕で走れるなら、フルマラソンでいいと思います。反対にフルマラソンを走りきってヘトヘトになって、その日はホテルのベッドで寝てるだけ。それはもったいないですよね。

台湾において1回分の食事と食べられないというのは、とても許容できることではありません。

台北マラソン。これからさらに日本人が注目する大会のひとつになるはずです。ただ、まだまだ多すぎると言われるほどではありません。

日本人は増えてきましたが、海外マラソンお雰囲気もあり、安全性も高い。そして飛行機で3時間程度で着いてしまう気軽さ。

もしこのレポートを読んで興味が湧いたなら、2018年の12月に台北マラソンの予定を入れておきましょう。旅ランに出かける前からウキウキできて、帰ってきてからも余韻に浸ることができます。

そして、台北マラソンはまだ台湾マラソンの入口でしかありません。台湾では日本と同じように全国でマラソン大会が開かれています。

そこに足を踏み入れるか。それとももっと深く台北マラソンを楽しんでいくかは人それぞれ。でも間違いないのは、みんな台湾をまた訪れて、台湾を走るということ。

ぜひ仲間を誘って、来年の台北マラソンに参加してみませんか?

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