日本一早いマラソンレポート「彩湖リレーマラソン2018」

マラソンを走っているランナーの中で、自分でも大会を開いてみたいなと思ったことのある人はどれくらいいるでしょう?ただ速く走るだけでなく、走ることの面白さをもっと自分なら引き出せるのでは?そういう思いを持った人は少なくないかと思います。

でも実際に自分でマラソン大会を開くことは、簡単なことではありません。ただ人を集めてマラソンとするだけではなく、きちんとランナーに対して十分な準備をするには、しっかりと収益を上げる仕組みが必要ですし、様々な団体に対して協力を依頼しなくてはいけません。

そんな高いハードルを超えて第1回の開催となったのが、彩湖リレーマラソンです。

彩湖リレーマラソンは埼玉県で名門陸上部のひとつでもある栄高校のOBが、若かった頃のがむしゃらさや、熱い気持ちを走りによって取り戻そうという思いで開催された大会です。

その思いに対して、90を超える5人1組のチームが集まりました。

この大会のポイントは、個人戦ではなくリレーマラソン(駅伝)だということにあります。リレーマラソンの場合は、タスキを繋ぎますのでそれぞれのランナーが次の走者につなぐため、ここまでつないでくれた仲間のために全力で走ります。

社会人になるとこういう感覚が薄れてしまいますが、学生時代は多くの人が「誰かのために頑張る」体験をしていたのではないでしょうか。その経験をもう一度取り戻して欲しい。そういう思いから個人戦ではなくリレーマラソンという形で開催されました。

結論から言えば、足りないところが多々ある大会ですが、それを補って余りあるだけの魅力の詰まった大会になりました。

言ってみれば素人集団によるマラソン大会の開催ですので、改善点を挙げればキリがありません。でも、このイベントを成功させるための情熱がしっかりと伝わってきますが、それでも参加したチームはすべて満足して帰路についたはずです。

彩湖リレーマラソンは1人が5kmを走る5人1組の駅伝です。彩湖の周回コースは少しのアップダウンはありますが、コース幅もあり比較的走りやすいコースになっています。走力がそれぞれ違いますので、コースを狭く感じることはありません。

むしろ、200チーム規模でも無理なく開催できるポテンシャルがあります。

レースという点ではほとんど何も問題はありません。あえて難点を挙げるとすれば次のようなポイントでしょうか。

・選手受付で質問しても曖昧な答えが返ってくる
・表彰式にほとんど人がいない
・大会の進行とレース展開が一致していない

他にも様々な「こうだったら良かったのに」という部分があるかと思いますが、このようなポイントなどは、来年以降に確実に改善できるポイントでもあります。むしろ運営側がすでに把握していて、反省会のような形で来年に向けて動いてくれているはずです。

これから数年間はトライアンドエラーの繰り返しですが、運営側が諦めることなkう計測さえできれば、5年後10年後に春の風物詩のひとつになるかもしれません。

3月というのは多くのランナーにしてみれば、シーズンオフになるかどうかといったところです。もうメインレースが終わった人も、気持ちよくシーズンを終えるために、自分の全力で駆け抜ける。まだシーズンを終えていない人は、次のレースに向けて調整することが出来ます。

そういう意味では絶妙な時期の開催です。悔やまれることがあるとするなら、同日に東京で人気の板橋シティマラソンが開催されていたということくらいです。板橋シティマラソンに出るために、彩湖リレーマラソンには出られないという人も多かったかと思います。

また、彩湖はあまりアクセスしやすい場所ではありません。はっきり言えば、アクセスがかなり面倒な位置にあります。それでも90チーム以上集まったのは、このリレーマラソンに魅力を感じたからです。

5kmですので、ランナーじゃなくても参加しやすいというのも魅力のひとつです。とてもフルマラソンの出場なんて考えられない人でも、仲間と一緒のリレーマラソンなら、頑張ろうと思えますよね。

とはいえ、実際に5kmを走ってみると、その苦しさに悶絶した人も大勢いました。リレーマラソンは頑張れば頑張るほど苦しくなる競技です。タスキのために、苦しみながらもそれぞれの限界を突破していきます。

ただ、その苦しみが喜びに変わるのがリレーマラソンという競技の楽しさでもあります。その楽しさを純粋に味わうことができるのが、彩湖リレーマラソンです。結果的にはそれぞれに順位は付きましたが、ここに集まったランナーに敗者はいません。

みんながみんなタスキを繋ぐために全力を尽くしていますので、走り終えた後はとても清々しい表情をしています。その評定こそが彩湖リレーマラソンの運営事務局が求めたものでもあります。

マラソン大会としてはまだまだ稚拙なところが目立つものの、それは今後の伸びしろではあります。彩湖リレーマラソンには自治体の開催するマラソン大会とは違った魅力があります。

来年も開催することになれば、その魅力を感じた人たちがまたエントリーをしてくれるはずです。そこで今年以上の喜びを与えることができるか。彩湖リレーマラソンがここから大きく成長できるかどうかの分かれ道でもあります。

事務局スタッフが手染めで1本1本作ったタスキ。その想いを忘れることがなければ、彩湖リレーマラソンは間違いなく、ランナーに愛される大会になっていくはずです。

RUNNING STREET 365としては、これからも応援したい大会であり、ぜひ仲間を誘って出てもらいたい大会でもあります。今後どのように成長していくのか、これからも注目していきたいところです。

彩湖リレーマラソン公式サイト
http://running-ss.sakura.ne.jp/saiko/

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