アシックスがランナーのために開発した「ランナーズフェイスカバー」。息苦しさがまったくないという口コミもあり、気になっている人も多いのではないでしょうか。ただ価格が税込で4,000円以上するので、購入するかどうかで迷っている人も多いはず。
そこで今回はアシックスの「ランナーズフェイスカバー」を実際に走ってみたらどんな感じなのか、できるだけ詳しくレポートしていこうと思います。ただし、あくまでも主観の部分が大きく、個人差もありますのであくまでも参考程度ということで。
ランニングの呼吸をスムーズに行える構造
先にお伝えしておきますが、ランニング中の飛沫を最小限に抑えるためのアイテムであり、日常生活での新型コロナウイルス対策として使用するものではありませんので、その点はしっかりと頭に入れておいてください。また、マスクを着用してのランニングを推奨する内容ではありません。
あくまでも個人でTPOに応じて着用をするかどうかを判断する材料のひとつと考えて読み進めてください。前置きが長くなりましたが、まずはランナーズフェイスカバーを知らないという人のために、どのような特徴のあるマスクなのかご紹介します。
ランナーズフェイスカバーはアシックススポーツ工学研究所のイノベーションを盛り込んだ、ランニングに特化したスポーツマスクです。特徴は顎の下部に設けられたアシックススポーツ工学研究所独自構造の通気口で、スムーズに呼吸できるように工夫されています。
マスク本体と口の間にも十分なスペースがあるのも、呼吸のしやすさに繋がっています。肌離れしやすい素材を採用しており、ベタつくことがないのもランナーズフェイスカバーの特徴です。もちろん速乾性も高いので、洗ってすぐに乾くといったメリットもあります。
軽いジョグなら問題なく使える
実際に走ってみた感覚ですが、当然マスクなしに比べると快適とは言えません。多少の呼吸のしづらさがありますが、ただしジョグレベルで心拍数をそれほど上げないようなペースなら、ランナーズフェイスカバーがあるから走りづらいということはありません。
呼吸が乱れることもありませんし、下側への呼吸を意識すれば眼鏡もほとんど曇りません。普通のマスクと違ってフィット感を調整できるので、痛みもなければズレ落ちるということもありません。きちんと口周りが覆われているのにストレスもなく、集中して走れます。
ただしスピードをしっかりと上げると、少し呼吸が苦しくなります。感覚的にはランナーズフェイスカバーを着用するのとしないのとでは、心拍数が5〜10bpmくらい違うため、通常よりも早く心拍数が上がってしまい息苦しさを感じます。
想定通りの結果ではありますが、通常のマスクを着用するよりは明らかに快適で、決して意味のないアイテムではありません。ポイント練習のような高い負荷をかける場合にはおすすめしませんが、普段のジョグやリカバリーラン、レース前のアップくらいなら十分に使えるアイテムです。
着用しないのが理想でもマラソン会場で役立つアイテム
ランニングをするときには、可能であればマスクを着用しないのが理想です(着用するかしないかを選べるなら)。有酸素運動は酸素があるから成立しますので、その酸素の供給が滞るのは走る上で決して良いことではありません。ただ、こういうご時世ですので、どうしても着用しなくてはいけないことがあります。
例えばマラソン大会の会場。走り出したらマスクを外してもOKですが、基本的には会場内はマスク着用というルールになっています。ですのでアップはマスクを付けておく必要があり、アシックスのランナーズフェイスカバーはそういうときに役立ちます。
またランニングのグループレッスンでも、着用を義務付けられているケースもあるかもしれません。そのようなときでもランナーズフェイスカバーを持っていれば、呼吸の苦しさを軽減できます。フィット感も自分で調整できるので、走っていてズレることもなく、ストレスも最小限です。
まだしばらくはマスクの着用を求められることが多々あり、そういうところで走ることがある人は持っておくといいかもしれません。デザイン性も高いのもおすすめのポイントです。ただしカラーがピーコート(ネイビー)1色なので、合わすウェアが難しいかもしれません。
ブルーやブラック、ホワイトなどのウェアの着用率が高いなら、アシックスのランナーズフェイスカバーは「買い」の1品です。ただし繰り返しになりますが、追い込む系のトレーニングをするときにはあまり適していません(個人差あり)ので、外して走るようにしましょう。
商品概要
ランナーズフェイスカバー | |
---|---|
価格 | 4,180円(税込) |
カラー | ピーコート |
サイズ | OS(L) アシックスオリジナルサイズ H 約13.8cm×W 約 21.6cm |