日本一早いマラソンレポート「第2回さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」

昨年第1回大会が開催された「さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」。大会名に「さくら」とありますが、1年前は桜の開花が早かったのもあり、会場の桜はかなり寂しい状態になっていましたが、第2回大会の今回は満開の桜がランナーを出迎えてくれました。

ただし去年の「桜がないさがみ湖さくらラン」が影響したのか、参加者数が昨年と比べて少ないような感じました。コース幅に余裕があったので選手としては走りやすく快適だったのですが、来年も開催してもらえるのか心配する声もちらほら。

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20kmのリレーマラソンと個人に加え10kmも追加

前回大会と大きく変わったのは10kmの部門ができたことで、20kmの関門が厳しくて完走できなかった人も、余裕をもって走れるようになっています。1周2.5kmのコースですので10kmだと4周。個人だとこれくらいがちょうどいいという人もいるかもしれませんが、チームだと物足りなかったかもしれません。

ただ幅広い層に参加してもらうというのは大切なことで、とくにプレジャーフォレストの場合には「ランニング→プレジャーフォレストで遊んでもらう」という流れが理想であり、走力が足りないから出場できないは回避したいポイントのひとつ。

難易度だけで考えれば、おそらく関東屈指のハイレベルなコースになっており、昨年それを経験した人にしてみれば「10kmがちょうどいいかも」となってもおかしくありません。実際に10kmへのエントリーした割合もそこまで少なくありません。

ちなみに20kmの制限時間は3時間(7周終了時点で2時間30分)で、10kmの制限時間は2時間55分(3周時点で2時間30分)。約3時間もあるなら10kmは歩いてでもゴールできるので、ぜひ来年は走力に不安だという人にも参加してもらいたいところです。

満開の桜がランナーを出迎えてくれる最高のコンディション

スマホを持って走ればよかったという声が聞こえてくるほどコースの桜が美しくて、私も今回はチームで出場したので全力で走ったのもあってランニング中の撮影はできず。「もったいないな」と思って、しっかり目に焼き付けてきました。

本当は昨年もそういう状況で開催したかったのでしょうが、桜の開花ばかりは運次第というところもあるので仕方ありません。実は昨年は「桜がなくてごめんなさい」ということでクッキーを配っていたのですが、今になって主催者側の無念がいかに大きかったかがわかりました。

当時は「そこまでしなくても」と思いましたが、この満開の桜を知っていたら「申し訳ない」という気持ちになります。それも少し風が吹くと桜の花びらが飛んでくるので、桜の中を走っているような感覚。「さがみ湖さくらラン」ではなく「さがみ湖花見ラン」と言っても過言ではありません。

この桜が毎年続くなら、花見と思って参加してもいいかもしれません。走っているときは見れなくても、プレジャーフォレストの入場券が付いてくるので、走った後にプレジャーフォレストで花見やアトラクションを満喫できます。園内の桜は名所と呼ばれてもおかしくないくらいの壮大さですから。

何度走っても苦しいけどそれが気持ちいい

話をコースに戻しましょう。「第2回さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」ではプレジャーフォレスト内のコースを走ります。Polarの計測ですと高低差が70m以上あったようで、まずはこの70mを一気に駆け上がります。ここで筋力の90%くらいを持っていかれます。

心拍数はずっと180以上のレッドゾーンが続きます。2本走ったのですが、1本目はなんとか走りきりましたが、2本目は何度も「歩いてしまえ」という悪魔が囁きに負けそうになりました(なんとか正気を保ちました)。それくらい厳しいコースになっています。

でも上がったら下るんでしょ?と思うじゃないですか。その下りが急勾配で、しかも心拍数はすでにMAXですので、思ったほどスピードが上がりません。上りの遅さを下りで取り戻すつもりが、下りはずっと吐き気との戦いになります。

1人ならスピードを落とせばいいのですが、今回はチームでの参加なので仲間が待っています。そうなると必然的に絞り出すことになるわけです。苦しいけど仲間が待っている。だからもっと追い込んで苦しくなる。でも、終わってみればそれが気持ちいいんですよね。

リレーマラソンは自分の限界の先までたどり着けるのが魅力です。もちろん個人の部も魅力的ではありますが、オールアウトしたいなら「さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」は20kmのリレーマラソンが圧倒的におすすめです。

ちなみに昨年は裸足で走って、途中のガレた道で泣きそうになりましたが、そこはきちんと舗装されていました。マラソンのための改善なのかはわかりませんが、こうやって改善されているのを見ると嬉しくなるものです。

参加費の高さをどう考えるべきか

「第2回さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」は定員が「個人:500名、チーム:300チーム」となっています。1チームは20kmで2~5人ですので、3人だと考えれば1,400人のランナーがここに集ってもおかしくありません。

でも今回の総参加者数は300名ちょっとだったそうです。明らかに会場の空間にゆとりがあり、走るだけなら「これくらいがちょうどいい」なのですが、この参加人数でこれからも毎年継続してもらえるのか、かなり不安になります。

なぜ参加者が大きく減ったのか。考えられるのは「他のマラソン大会にエントリーしている」と「参加費に割高感がある」ということでしょうか。昨年はどの大会も中止していた状況での開催だったので、大会が被ることもなかったのですが、今回は全国で大会が開催されています。

そう考えると、他のマラソン大会があるから参加しなかったチームもそれなりにあったはずです。ただもっと大きいのが6,500円の参加費です。1年前の6,000円でも割高感があり、それなのに今年は値上げして1人あたり6,500円。リレーマラソンだと考えるとかなり高額です。

ただ「さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」はプレジャーフォレストの入場券込みとなっています。プレジャーフォレストの入園料は通常で1,900円で、それを差し引いた参加費は4,600円とそれでもやや高いですが妥当な金額。

でもプレジャーフォレストで遊びたい人ばかりではありません。そのまま帰るという人もいて、そうなると割高感が出てしまいます。プレジャーフォレストの魅力を知っている人なら「遊んで帰ろう」になりますが、知らない人もいるわけです。

どうせなら「アトラクション1つ無料」にすれば、走り終えてから園内に人が流れそうなのですが、まぁそのあたりは運営がなんらかの手を打ってくるはずです。昨年からの改善点も多くて、素敵な大会になっていましたので、来年はきっと今年以上に魅力があり、割高感がない状態になっていることを期待します。

桜を見るだけでも参加する価値のある大会

「第2回さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」は参加者が少ないことを除けば、とても素敵な大会になっていました。おそらく第1回大会や秋に開催された「第1回さがみ湖ハロウィンラン in プレジャーフォレスト」での経験を活かして、しっかりと改善をしてきたのでしょう。

それに加えて満開の桜。6,500円の参加費は割高という話をしましたが、もしこの桜を見れるならまったく割高ではありません。それを約束できないのが難しいところなのでしょうが、大会側も満開になりやすいタイミングを選んでいるので、満開の桜は来年も期待できそうです。

走っているときは目に焼き付けるしかありませんので、おすすめはレース後の散策です。走り終えたら敷地内にある温泉で汗を流して、そのまま帰るのではなく園内で花見をするというのがおすすめです。もちろん仲間と一緒にアトラクションに挑戦するのもOK。

そうやって1日満喫するというのが「さがみ湖さくらラン in プレジャーフォレスト」の楽しみ方。走るだけじゃないプラスアルファを見つけて、家族やラン仲間と思いっきり遊びましょう。キャンプ場に宿泊もできるので、せっかくなら1泊2日で春の休日を楽しんでみてはいかがでしょう。

さがみ湖ハロウィンラン in プレジャーフォレスト
https://www.sagamiko-resort.jp/sakurarun/

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