日本一早いマラソンレポート「台北マラソン2023」

日本一早いマラソンレポート「台北マラソン2023」

昨年は台湾の門戸が開いた時点で、台北マラソンのフルマラソンの募集が終わっていたためハーフマラソンに参加。そして今年はほとんど練習していなかったのもあり、「抽選に落ちるとハーフマラソンで済むのにな」と思ってエントリーしたら見事当選……人生ってそういうものですよね。

そんなこんなで台北マラソンに参加してきました。今回はシューズレビューをするという目的もあったので、目標はサブ3.5。実は台北マラソンを本気で走るのはこれが初めて。気温が30℃を超えたらどうしようかと思いましたが、日頃の行いの良さを発揮してベストコンディションで開催されました。

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台北マラソンEXPOは小規模ながら熱気がすごい

今回は仕事の関係もあり、土曜日の午前5時台に出発するフライトを選択。台湾のいいとこは早朝便があるので、滞在時間を長くできるという点にあります。このため仕事を休まず台北マラソンを走って、帰ってくることも可能です。

滞在時間を最大にしたい場合には、月曜日の出勤を羽田空港からすることになりますが、ちゃんと台湾で6食食べることができ、前日も走ったあとも観光できます。マラソンのタイムを度外視すれば……ということになりますが。

その場合には、フルマラソンよりも疲労が残りにくいハーフマラソンがおすすめです。いずれにしても、到着した日には受け付けに行きます。受付は花博公園にあるExpo Dome。あまり広い会場でないのですが、EXPOの範囲を広くするために受付は省スペース。

その結果、受付に30分くらいかかりましたが、これを日本でやったら低評価で炎上しそうですが、そこは台湾。しかもEXPOの熱気が押し寄せてくるので、待ち時間も楽しめます。そう、EXPOの熱気がすごいんです。個人的に買うものはないのですが、見ているだけで楽しめます。

ちなみにShokzの日本未販売となっているOpenRun Proのキプチョゲカラーも販売されており、他にも台北マラソン関連のアイテムなどもあるのですが、玉石混交状態でどこに何があるのかわからないので、いろいろ見逃しそうです。

ゆっくり楽しみたいなら、前日ではなく金曜日に行くのがおすすめ。金曜日を有給にして台湾入りし、ホテルにチェックインしてから荷物を置いて、ゆっくりEXPOを楽しむのが理想です。でも、本当の理想は後泊もすることなんですが、そんなに休める人は限られていますよね。

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気温は12℃で小雨というベストコンディション

台北マラソンは基本的に雨です。12月の台北は雨になりやすく、私も過去に何度か台北マラソンに出場していますが、晴れたのは1度だけ。ただ晴れると厄介なことに気温が25℃以上になります。そのときは完全に脱水状態になり、私設エイドの台湾ビールに救われた記憶。

雨といってもほとんど気にならないレベルで、ちょうど体を冷やせるので恵みの雨。ただ、5時間以上かけて走る人には寒かったかもしれません。スタート前は少し肌寒かったので、インナーに長袖を着るか悩みましたが、この気温でサブ3.5狙いなら、Tシャツ短パンでOKと判断。

また、コース途中で何度か強い風が吹いて体温を奪っていったので、寒さにやられた人もいたそうです。寒さにやられた人には申し訳ないのですが、台北マラソンとは思えないほどのベストコンディション。これなら人によっては自己ベスト更新も目指せます。

もっとも天気は神様の期限次第ですので、台北マラソンを勝負レースとするには、ややリスクがあります。自己ベスト更新狙いで、気温が25℃以上だったら目も当てられませんので。実際に金曜日には25℃近くあったそうなので、こればっかりは運次第です。

私のスタートブロックはEで、後ろから2番目。スタート直後の道幅が広いのですが(松江城マラソンと同等かそれ以上)、スタートブロックの幅がそれ以上に広いので、スタートがなかなか流れません。スタートラインは見えているのに、動き出すのに5分もかかりました。

その間にトイレに行きたくなったのが誤算。寒いマラソンあるあるなので、ちゃんと備えておくべきでした。ただ、コース上のいたるところに仮設トイレがあり、そこまで混んでいないので走り出してから行くというのもありです(ロスタイムになりますが)。

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新コースは走りごたえがあり以前よりもおすすめ

台北マラソンはパンデミックの期間中も開催されており(というよりも台湾のマラソンはパンデミック後も普通に開催され続けました)、その期間中にコースの変更がありました。台北マラソンの残念なところは、延々と続く河川敷にあったのですが、それが延々と続く高架に変わっていました。

イメージとしては横浜マラソンに近いかもしれません。コース前半に見どころがいくつもあり、後半からは単調になって、最後に盛り上がるコース設定。横浜マラソンと違って高架にバンクがなく、風よけもない部分が多いので遠くまで見通すことができるので飽きることはありません。

ただ、今回は風が強く吹くエリアがあったので、その風をどう対処するかがポイントになりました。私は風を無視してペースを維持したので、途中で大失速してしまいました。その話はシューズレビューでするにして、気温の割に難しいコンディションとなっています。

嬉しかったのは、名物の台湾ビールエイドがまだあったということ。コースが途中から大幅に変わったので、もしかしたら今年はもうないのかなと思いましたが、失速して気持ちが切れそうになったところに出現して(これまでと同じ場所ですが)、そこで息を吹き返しました。

また、コース上の声援は年々増えていますが、スタート時間が6時半ということもあって、東京マラソンのような途切れない応援ということはありません。ただ、応援も年々増えているように感じます。ただ、街の人にそれほど興味があるわけではなく、日本がちょっと特別すぎるのかもしれません。

日本人は駅伝を始めとしたロードレースが好きで、沿道に出て応援する。それがひとつの文化のようになっていて、市民マラソンでも地元の人が沿道にかけつけてくれます。台湾にマラソン熱がないわけではありませんが、日本と比べると我関せずの人が多いんだろうなと感じながらの42.195kmでした。

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海外マラソンに挑戦するなら台北マラソンがおすすめ

円安の影響もあって、海外に出かける人が減っていると聞きましたが、台北マラソンは別のようです。昨年は門戸が開かれたばかりだったので、日本人参加者が少なかったものの、今年はいたるところで日本人ランナーを見かけました。

同じ飛行機にランナーと思わしき人が多数いたのも、台北マラソンに日本人が戻ってきたんだなと感じさせるのに十分です。すでにお伝えしましたように、台湾はとてもアクセスしやすく、週末弾丸でも大会に出ることができます。

そして、日本人の舌にあう食べ物もいくつもあって、とても満足度の高い旅ランになります。ただ、飛行機代もホテル代もかなり高額に感じます。パンデミック期間中に台湾は物価が上がってしまい、そこに追い打ちをかける円安ですので、行きづらいのは間違いありません。

そして台北マラソンのコースは単調で、マラソンレースとしての楽しみはかなり低めです。コンディションが良ければ記録を狙えますが、そればっかりは神様が決めること。でも、今回久しぶりに台北マラソンのフルマラソンを走って確信しました。

出費が増えたところで、台北マラソンの魅力が落ちることは何もありません。新コースは気分転換になりますし、日本人だとわかると他のランナーが声をかけてくれます。今回、途中で失速して心拍数が落ちるまで歩きましたが、何人もの台湾人ランナーさんが「がんばって!」と日本語で応援してくれました。

そういう体験って、海外マラソンだからできることです。出費の増加は「今だからできる経験をする」と思えば決して高いものではありません。コロナ禍が終わり、海外レースも出てみたいけど。どこに行くべきか迷っているなら、来年の台北マラソンなんていかがでしょう。少なくとも後悔することはないはずです。

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