日本一早いマラソンレポート「ノーザンホースパークマラソン2024」

ずっと気になっていたマラソン大会のひとつが、ノーザンホースパークマラソンです。とても気になる大会ですが、ハーフマラソンのためにわざわざ北海道に行くというのは、ちょっともったいないように思っていたのですが、昨年半年ほど北海道で働いたこともあり、北海道に行くことへのハードルが下がっており、今回は迷うことなくエントリー。

そして結論からお伝えすれば、ノーザンホースパークマラソンのために関東から遠征する価値が十分にある大会でした。レースはもちろんサービスが素晴らしく、そしてあちこちで馬と触れ合うことができるという、動物好きにはたまらない大満足の1日となったので、どのような大会だったのかをレポートしていきます。

目次

足りないものは何もなくホスピタリティの高い大会

まず初めて参加してみて驚いたのはホスピタリティの高さで、運営に関して不満に感じることはほとんどありません。ハーフマラソンのスタートは11時なのですが、新千歳空港からシャトルバスが出ているので、その気になれば関東から日帰りで参加できます。

もちろんマイカー文化の地元の人のために、十分な駐車場も用意されています。RUNNETでエントリーするときに申し込みをすれば、当日は用紙をボンネットに置いておくだけでOK。当日になって急に車で行くことになっても、当日払いに対応しています。

軽食ですがあると嬉しい

その駐車場もスタートエリア近くに止められるので、車内に忘れ物をしても、すぐに取りに行くことができます。ただ、ノーザンホースパークまでは1本道になるので、会場が近づくとそれなりの渋滞になります。ですので、Googleマップでの検索+30分くらい考えておく必要がありそうです。

スタートエリアでは朝食が用意されています。パンとおにぎり、バナナに牛乳というセットですが、そもそも朝食が出てくるマラソン大会は初めてです。そして走り終えたランナーにはおそらくノーザンホースパークのシェフたちが、北海道グルメを振る舞ってくれます(ちなみに朝食はレース後に受け取るのでもOK)。

ちょっと残念なことになったゼッケン

唯一残念だったのが、朝食や食事券、参加賞の引き換えにゼッケンの一部を切り取らなくてはいけなかったこと。走る前に引き換えてしまうと、ゼッケンがみっともない状態になってしまいます。荷物預けの札も切り取りなのですが、それと同じように、ゼッケンと完全分離されたデザインになっていると、ゼッケンを集めている人は嬉しいはず。

それ以外は荷物預けもスムーズですし、大会会場のいくつもの施設にトイレがあるので、トイレが不足するということもありません。アナウンスもしっかりされていて、初参加でも戸惑うことがほとんどありません。あとはハーフマラソンにありがちなピリピリしたムードではなく、お祭りのような雰囲気だったのも北海道の大会らしくてポイントが高いところのひとつです。

あえて7kmトレイルランという選択肢もあり

レースは2.5kmのペアランと7kmトレイルラン、そしてハーフマラソンの3種目あります。ペアランは親子だけでなく兄弟姉妹、そして恋人同士でも出られるのが面白いところ。ソロ参加でしたので、選択肢には入りませんでしたが、「ペア」というのが他にあまり見ませんし、何よりもマラソン大会の敷居を下げてくれます。

私は「どうせ出るならハーフマラソンだろ」と思っていたのですが、会場に来て知ったのは、ハーフマラソンと7kmトレイルランはほぼ同格の扱いだということ。そして、走る気持ちよさだけなら、7kmのトレイルランのほうが詰まっているという個です。

私はハーフマラソンにエントリーしましたが、来年以降に出るなら7kmトレイルランにしてもいいかなと思うほど、走っているランナーが楽しそうです。トレイルとなっていますが、実際にはクロスカントリーに近い感じで、さらに普段は競走馬などがトレーニングで使うエリアも走れるとのこと。

そして、素晴らしいのは7kmトレイルランを走ったあとに、ハーフマラソンも走れるということ。そもそもの種目に「ハーフマラソン(21.0975km)&トレイルラン(7kmコース)」というものが用意されていて、ハーフでは物足りないという人に2種目用意されています。

それぞれ個性がまったく違うレースなので、ただ距離が増えたというわけではなく、まったく違う競技を1日で走れるということで、走力に自信がある人にはぜひ挑戦してもらいたいところ。私は……やっぱり1種目でいいです。だってオールアバウトしたら、レース後のビールを楽しめなくなるじゃないですか。

そしてまた走るなら7km。もちろんハーフマラソンにも魅力はありますが、7kmトレイルランを体験してみたいと思ったのが最大の理由です。もしかしたら7kmのほうが楽そうだからという理由で選ぶ人もいるかもしれませんが、ノーザンホースパークを満喫できるのは、もちかしたら7kmトレイルランのほうかもしれません。

ハーフマラソンは風が強くアップダウンが続く難コース

さて実際に走ったのはハーフマラソン。ハーフマラソンはノーザンホースパークを拠点に周辺の道路を走るコースになります。会場に向かう途中では霧雨が降るような天気でしたが、会場入りした途端にときどき青空も広がるようなコンデション。

スタート時間の気温は約19℃と少しひんやりしていましたが、実際に走り出すと汗が一気に吹き出します。その理由はコースのアップダウンが大きかったことにあります。フラットな部分がどこにもないのではないかと思うくらい、常にアップダウン。丘陵地を走っているんだと実感できます。

それに加えてかなりの強風が吹き荒れていて、もちろん追い風になる瞬間もあるのですが集団で走らないと前に進める気がしません。遮るものがないもない春の北海道ですので、風はもう避けられないのかもしれません。でも、その風がランナー同士のつながりを強くしてくれるのも面白いところ。

エイドは水とスポーツドリンクが基本でしたが、1ヶ所だけトウモロコシが出てくるエイドが(牛乳があるエイドも)。今回はタイム狙いだったのでスルーしかけたのですが、やっぱり気になって引き返してしまいました。トウモロコシトラップ……きっと他にも多くのランナーが引っ掛かったはずです。そして、食べたあと歯にトウモロコシの皮が挟まって不快(自業自得)。

とにかく走り応えのあるコースで、でも途中で北海道らしい大草原を馬が走っていたり、ノーザンホースパークエリアでは馬が出迎えてくれるなど、ここにしかない風景の中を気持ちよく走れます。コース表示も1kmごとで、コーナーがいくつもありますが、コースロストしないようにスタッフが待機しています。

この風景の中を走れるだけで、ノーザンホースパークマラソンに参加する価値はあります。最近、マラソン大会の応援によく行くのですが、もしかしたらハーフマラソンはカメラ片手に応援に行って、絶景とランナーを撮影するほうが楽しいかもしれません。

ノーザンホースパークマラソンはプレミアムなマラソン大会

至れり尽くせりのサービスで、とても気持ちの良いマラソン大会のノーザンホースパークマラソン。近くの温泉施設への無料送迎バスサービスも行っていますし、ノーザンホースパーク内の施設でシャワーを借りることもできます(あまり使っている人がいないようですが)。

もちろんノーザンホースパーク内を散策して、馬と触れ合うこともできます。すでにお伝えしましたように、レース後にはびっくりするくらいの豊富な料理が用意されています。ただ、これらは9,000円というハーフマラソンとしては高額な参加費によるものです。

9,000円が高すぎるというのではなく、これくらいの金額をランナーが払うことで、マラソン大会はここまで魅力的なイベントになるということをノーザンホースパークマラソンは示してくれます。ただ走るだけなら9,000円は高額ですが、すべてのサービス、大会の雰囲気などを考慮すれば、参加費に見合う大会になります。

提供される食事だけで本来なら2,000円以上になるはずです。そしてノーザンホースパークに入って馬と触れ合える。そこにマラソンも追加されて1日楽しめるわけです。走り終えたあとにはおしぼりを配ってくれて、スタッフはそれぞれのゼッケンがあり、そこに応援メッセージが書いている。

これでもかというくらい、サービスを詰め込んでいるのは、ノーザンホースパークマラソンがプレミアムなマラソン大会だから。東京マラソンのような華やかさのあるプレミアムではなく、上質なサービスを受けられるプレミアム。そこに魅力を感じるかどうかは好みがわかれるかもしれません。

でも、そもそも乗馬などはプレミアムなアクティビティであり、ノーザンホースパークでマラソン大会を実施するなら当然、ただ走るだけというわけにはなるはずがありません。でも「参加費が高いのだから当然」とならない、それだけの非日常体験ができる。だからこそ、遠方からここに大勢のランナーが集まってくるわけです。

参加費で躊躇するかもしれませんが、ただ走るだけではないマラソン大会を求めているなら、迷うことなくエントリーしても良い大会。ただ1人で走るよりも仲間と一緒の方が楽しみは数倍になります。特別な体験をしてみたい人は、ぜひ来年はラン仲間を誘ってノーザンホースパークマラソンに出場してみてください。

ノーザンホースパークマラソン:https://www.nhp-marathon.com

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