【レビュー】Amazfitのランニングウォッチ「Amazfit Cheetah」を2週間ほど使ってみた【PR】

世界的なスマートウォッチブランドAmazfitから発売になったランニングウォッチ「Amazfit Cheetah」。気になっているけど、価格がやや高額になっているため、同じ金額を出すなら定番のランニングウォッチを買ったほうがいいかもと迷っているという人もいるかと思います。

そこで「Amazfit Cheetah」をAmazfitから提供していただいたので、実際にランニングウォッチとしてどれくらいのスペックがあり、手に入れて後悔することがないのかなどを徹底レビューしていきます。購入検討中という人はぜひ参考にしてください。

目次

基本的な設定はZeppアプリでできてしまう

まずAmazfit Cheetahを使えるようにするには、スマホアプリ「Zepp」で自分のアカウントに紐付けする必要があります。これは他のメーカーでも同じですので、ほとんどの人が迷うことなくできるはずです。気をつけたいのは以前にAmazfitのスマートウォッチを紐づけしていた場合、そちらが非アクティブになるということ。

これがちょっと悩ましいところで、Amazfit Cheetahはデザインがビジネスシーン向きではないので、仕事中はスマートウォッチを利用するといった使い分けができません。デザインについては後ほど詳しくレビューしますが、同じAmazfitのスマートウォッチで使い分けができないのはちょっと残念です、

セッティングをするときに気をつけなくてはいけないのが、システムのアップデートがあるということ。アプリと接続したらすぐに走りに行けるというわけではなく、アップデートに時間がかかるので、ランニングに出かける前に初期設定と充電を済ませておきましょう。

あとはランニング時に常時表示するように設定を変えておくことです。初期設定では手首を返すと画面表示される設定になっていますが、これはどうしてもタイムラグがあるので、Zeppアプリでランニング時は常時表示にしておくのがおすすめです。

また、初期設定でGPSが「精度」になっているはずですが、念のためZeppアプリで確認しておきましょう。Amazfit Cheetahではオートメーションモードや省電力モードがあり、これを「精度」にしないと高精度での測定ができません。

これらの管理をZeppアプリでできるのはとても便利です。画面の変更も簡単にできますし、アプリとの接続もシームレスに行えます。さらにZeppアプリとStravaを繋げることもできるので、私はデータ管理をStravaで行っています。

GPSを掴むスピードの速さと精度が素晴らしい

Amazfit Cheetahの嬉しいところは、GPSを掴むスピードがおそろしく早いということ。スマホと連携してA-GPSも使っているようですので(ときどき接続期限が切れましたと表示されるので)、スマホが持つ位置情報を元に衛星を使って補正しているのだと考えられます。

ただAmazfit Cheetah単体でも衛星を見つけられずに迷うことはなく、比較的スムーズにGPSを掴んでくれます。もちろん精度もかなり高く、1km表示のある公園を走ったところ、計測値は1.01kmとなっており、ほとんど誤差がありません。

同じコースをPolar Vantage Mで走ったときの測定距離が1.01km(Stravaに変換すると0.99km)で、Xiaomi Redmi Watch 2 Liteの場合は1.02kmでしたが、それらと比べても遜色ありません。基本的にレースでも十分使える精度だと考えてOKです。

また、画面が大きく、輝度もしっかりあるので走っているときに情報を確認しやすいのもAmazfit Cheetahの魅力です。文字が大きいわけではなく、あえて空白部分を作ることで情報をしっかり分けて表示するなどの工夫もされています。

また1kmごとの通知も振動で教えてくれるのですが、その振動がしっかりと伝わってくるので1kmごとのタイムを見落とさないというのも嬉しいところです。大手メーカーのランニングウォッチでも、走っていると振動に気づかないことがよくありますが、この点はAmazfit Cheetahのほうが優れているように感じます。

心拍数に関しては比較していませんが、繰り返し精度は高くて安定もしている(急に上がったりしない)ので、こちらも高く出やすいとか低く出やすいといった癖を掴んでおけば、問題なく利用できます。このあたりの計測技術はAmazfitの得意分野ですので当然といえば当然ですが。

AIコーチがオーバートレーニングを防いでくれる

個人的に気になったのがスマートコーチングアルゴリズム「Training Support Zepp Coach™ 2.0」で、Amazfit Cheetahが買いなのかどうかの判断はこの機能で決まると考えています。AIによるコーチング機能が使い物になるなら、それだけでAmazfit Cheetahは「買い」と判断できます。

とりあえず、秋のマラソン大会でサブ3.5を達成できるようにと設定してみました。私はサブ3.5ランナーですが、春に仕事が忙しくなってほとんど練習ができていなかったのもあり、なんとかして体力を戻そうと考えたわけです。

ちなみにAmazfit Cheetahでは「アチーブメント予想」という機能があり、自分がレースでどれくらいのタイムを出せるのか予想してくれます。私の場合はフルマラソンの予想タイムが「3時間35分03秒」で大体自分の予想通り、サブ3.5には届きません。

これを3ヶ月でサブ3.5に設定したのですが、ジョグのペースが「心拍数100-127」というかなり低い数値を提示さました。普段のジョグはキロ6分くらいで走っていたのが、キロ7分台のペースまで落とすことになり、かなり不安だったのですが、走り終えたときにリカバリーにかかる時間が表示されるので、それを見て納得。

今まではきっと自分の走力に見合わないジョグペースだったのでしょう。そしてジョグやリカバリーランのつもりが疲労が溜まってい走力が低下していた。AIにコーチングしてもらったことで、オーバートレーニングを防げるようになったわけですが、これは多くのランナーにとって重要なことです。

ランナーは頑張りすぎている。そしてベストコンディションでスタートラインに立てていない。Amazfit Cheetahの「Training Support Zepp Coach™ 2.0」を使えばそれを防ぎつつ目標達成を目指せます。これは初心者はもちろんのこと、中級者や上級者でもありがたい機能です。

結果がどうなるかについては秋にまたレポートする予定ですが、とりあえず今は体のコンディションはよく、足が重たくて走れないという状況になることはなくなりました(もちろん物足りなさが残るのですが)。

デザインと重さはやや不満

機能面を考えるとAmazfit Cheetahは申し分ないランニングウォッチになります。ただ、デザインに関してはかなり満足度が低めです。それに合わせて重たいということも、購入するかどうかを悩ませることになります。

Amazfit Cheetahの重さはバンドを含めて47gで、これまで使っていたPolar Pacer Proの41gと比べて「やや重たい」程度なのですが、リストバンドを除いた重さがAmazfit Cheetahは32gでPolar Pacer Proは23gと9gも差があります。

たった9gと思うかもしれませんが、実際に走るとなると重さが気になります。体格のいい人やゆっくり走る人であれば問題ないと感じるかもしれませんが、サブ3に挑戦するというようなキロ4分台で走るときには、この重さはNGです。

もちろん重さはバッテリーの持ちや画面の見やすさとのトレードオフなので、長時間利用できることと画面の見やすさから、重さはこれでいいと感じる人もいるはずです。ただ、これ以上重くできないと考えたのか、それともGPSの受信しやすさを優先させたのか、Amazfit Cheetahのベゼルはプラスチックになります。

これがAmazfit Cheetahを安っぽくしているのが残念なところ。そして、最近はベゼルを細くするシンプルデザインがトレンドで、ビジネスシーンでも利用できるモデルが多い中、Amazfit Cheetahはカラーリングも含めて、まさにランニングウォッチという姿をしています。

もっともデザインの好みは人それぞれなので、これがいいという人もいるかと思います。ただ5万円近くするアイテムであると考えると、見た目の安っぽさが多くの購入者候補者を逃しているのではないかと危惧しています。機能性はピカイチなのにデザインはイマイチ。これが正直な感想です。

機能重視なら買って損はないランニングウォッチ

すくなくとも現時点のAmazfit Cheetahは、完璧なランニングウォッチとは言えません。ただ機能だけを考えれば「これが私たちの求めていたランニングウォッチ」と言えるくらい、技術面や使いやすさを備えています。

完璧でないのはそのデザインであり、それはAmazfitの社内でも議論されたはずです。また重さもやはり満足度を下げてしまいます。ただ、それを補うAIコーチング機能「Training Support Zepp Coach™ 2.0」という機能があります。

さらにスマートウォッチの会社ということもあり、睡眠管理もできますし、個人的には生理指標の「PAI」をとても便利に感じています。これは心拍数データを元に健康管理できる機能なのですが、PAIの数字を100以上に保つことで心血管疾患リスクを下げられるもので、トレーニングをしっかりやろうという気持ちになります。

最大酸素摂取量や血中酸素飽和度、運動負荷、ストレス状況も簡単にわかりますし、Xiaomiの体組成計と組み合わせることで体重管理まですべてZeppアプリでできてしまいます。このあたりはむしろAmazfit Cheetahならではの強みです。もっともそれらはAmazfitのスマートウォッチでもできてしまうのですが。

そういう意味では、AIコーチングにどこまで魅力を感じるかというのが買うかどうかの決め手になります。オンラインマップ機能もAmazfit Cheetahならではですが、私はこの機能の必要性を感じたことが1度もないので、今回は評価に加えていません(知らない場所をスマホなしで走ることはないので)。

繰り返しますが機能を求めるならAmazfit Cheetahは「買い」です。同じようなコーチング機能をGarminのモデルよりは1万円安く、Polarなら価格は同等です。信頼度だけでいえばGarminやPolarのほうが魅力的ですが、使い勝手や拡張性はAmazfit Cheetahのほうが優れています。

ビジネスシーンで使えるデザインであれば全力で背中を押せるのですが……個人的にはAmazfit GTR MiniのデザインでAmazfit Cheetahの機能が理想。そう言いながらもAIコーチング機能がやっぱり魅力的で活動量計としても優秀なので、今シーズンはAmazfit Cheetahを相棒にするのですが。

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